哲ノート

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ソール・ライター展 -Bunkamura ザ・ミュージアム-

2017-05-27 00:10:47 | イベント・美術館・博物館
渋谷・Bunkamura へ…。

ここのミュージアムは毎回“なにか気になるもの”“ブレイク寸前のもの”“あとになって見ておけばよかったもの”と時代の流れをつかむには見逃せない展示会がおこなわれています。

  

今回は“ニューヨークが生んだ伝説写真家”と副題がついた写真家 ソール・ライター氏の日本初の回顧展です。

第一線のファッションカメラマンとして頭角を現し、活躍半ばに商業写真の世界からいったん退きます。再び世間から脚光を浴び、その感性あふれる作品群がセンセーショナルを巻き起こします。



今回の展示会でもその生涯とともに写真群を見せてくれます。ファッションカメラマン時代のモノクロ写真やハーパーズバザールなどの雑誌・表紙がメインで始まります。

同時に紹介されるのは、街角でのスナップショット風のモノクロ作品。そのモノクロ写真のインパクトと同時に、街角の“さりげない”風景に視線を向けての「感性」

この写真1枚1枚にこめられた「感性」が写真を見るものに強いインパクトを与えるのです。しばし写真の前にたたずんでしまいます。

   

この「感性」豊かな写真群はその後カラーの時代になってもかわらず、今度は「色・カラー」というものも作品にまじわり、その世界が広がります。

でもどこにでもある「ある街の風景」「人の営み」を見る眼・感性は変わりません。とにかく作品を見る者の足をしばし止めるほどなのです。

すべてを見終わって、渋谷の街に出た後歩道を歩きながら、しばし街の風景と同時に(ちょっと失礼だったかもしれませんが)人の表情を自分がソール・ライターになった気分で見ている自分がいました。

(人それぞれいろいろいますなぁ…)

やはり写真家というのは「テクニック」もあるのだろうけど、それを芸術の域に達するためには「感性」というものが大きいことを今回の展示会を鑑賞して見ることができました。
コメント
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