熊野速玉大社に向かうバスの中で聞こえてきた「神倉神社」をつづいて参拝します。(プランにはありませんでしたが、時間はあるし、行って損はしないようなんで)
新宮の古い街並みの中をテクテク歩くこと15分くらい、“うわさの”神倉神社が山の中腹に見えてきました。
「ありゃりゃ、あんな高いところに登るんかい・・・」
赤い神橋を渡って鳥居をくぐると・・・「なんだこの石段!!」どこにでもある整列された石段ではなく「山登り」の“めちゃくちゃな”石段がずっとず~っと続いています。
「おい、これ登るんかい」
登り始める所に「無料のつえ」が何本も用意されていて、「まむしがいます」の注意書きまで。(まむしって岩の隙間とか、薄暗いところにいるんですよね、ここはうってつけの場所かも)
来たからにはここで折り返す事ができないんで、一歩一歩、一歩づつ足をあげて、踏み外さないよう下を見ながら登り始めます。
石段は整列されていないとともに、かなりの急傾斜で、足腰の弱い方・ご高齢のかたは“まむしの出そうな”女坂かご遠慮くださいとなっていました。
なんとかえっちらほっちらと時間をかけて登りきると、小さな社殿とそれにのしかかる大岩(これが御神体のゴトビキ岩)がありました。
そして“うわさの”新宮市街一望がたのしめる高台に・・・夕景に映える新宮市内と熊野灘が望めました。(あ~来てよかった)
参拝を終えて石段を下り始めるんですが、この急傾斜じつは降りるほうが「怖い」んです。踏み外すとケガ必至ですもんね。
割と高齢の夫婦連れが登ってきましたんで、声を掛け合ってお互いの安全を確かめ合いました。(ほんとそのくらい油断していると危ないですから)
人の話を聞いての突発の神社参拝でしたが、神社の由緒、神社への苦労しての参拝、高台からの眺めみられて、旅の思い出としていい体験ができました。