絵画鑑賞する上で、陰影、光と影が強調された作品を観るたびに、これらの作品の多くはなんとも趣きがあり、雰囲気を醸し出します。
自然描写はよりリアリティなものになり、コントラストも絡んでくるととても印象深いものになります。
そんな作品群を好んで鑑賞するのですが、そんな中興味深い美術展が“いつもの”美術館で・・・
吉祥寺の繁華街の中にある美術館、武蔵野市立吉祥寺美術館(毎回新しい発見があり、要チェックの美術館です)にて開催されている
「金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-」を拝観します。
館内に入り企画展示室に入ると・・・「真っ暗」
無数の孔が開いた黒いラシャ紙を重ね合わせて、その後ろから光を当てて、光の屈折もあり独特の陰影を智雄なったともなった立体感と透明感、空間、雰囲気を作り出す翳り絵を集めた企画展です。
館内も当然暗くしての展示になり、よりリアルな状況で作品を鑑賞する事となります。
「宮沢賢治 銀河鉄道の夜」をモチーフにした翳り絵、ランプを照らして演出したオブジェ、ジオラマ風の作品などがならび、暗闇の中独特な空間の中での鑑賞となりました。
一貫して陰影の世界、光と影の世界を感じながらの企画展になっています。