つれづれ写真ノート

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CP+(シーピープラス)2012 補足

2012年02月17日 | カメラ

今年のCP+で見逃し、しまったと思ったのがシグマの新製品でした。

一眼レフの「SD1 Merrill」とコンパクトカメラの「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」。

CP+開幕前日の2月8日に発表されたので、予備知識がなく見過ごしてしまいました。

 

←CP+直前の新製品発表。会場で配られたカタログには、「SD1 Merrill」「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」は載っていません。

 

 

 

SD1 Merrill

「SD1 Merrill」は高級一眼レフ「SD1 」の機能はそのままに価格を大幅に引き下げたもの。

「SD1 」のボディ価格は発売当初70万円と、びっくりするぐらい高く、現在の最安値でも50万円弱。これが「SD1 Merrill」は20万円になるとのこと。

4,600万画素のFoveon X3ダイレクトイメージセンサーのカメラがこの価格で手に入るなら、画質の良さには定評があるので、欲しいと思う人がかなりいるかもしれません。

DP1 Merrill DP2 Merrill

「DP1 Merrill」は広角レンズ19mm(35mmカメラ換算で28mm)付き、「DP2 Merrill」は標準レンズ30mm(35mmカメラ換算で45mm)付きの、レンズ一体型コンパクトタイプ。

(シグマのページ)

コンパクトタイプながら、SD1と同じ4600万画素Foveonセンサーを採用したというのがすごいです。

もちろん、4600万画素といっても、たとえばニコンD800の3630万画素と同列で比べることはできません。

撮像素子は23.5×15.7mmでAPS-Cサイズ。

有効画素数4,800×3,200=1536万画素を、RGB各色3層重ねているので、その3倍、約4600万画素になるということですから、実質的には1536万画素クラスと見ていいのではないかと思います。

ただ色の情報量が大変に多い。そして、他のデジタルカメラに多くつかわれているベイヤ―配列の素子と違って、モアレや偽色が発生しない。このため画質を落とす原因になるローパスフィルターもいらない---ということから解像感や色の再現性にすぐれた写真になると言われています。

現行の「DP1x」「DP2x」は1400万画素(2652×1768×3層)ですが、撮った写真をネットなどで見ると階調がとても美しい。

ですから新製品ではさらに画質アップが期待できます。

背面の液晶も2.5型/23万ドットから3.0型/92万ドットにアップ。「DP1x」でF4だったレンズは「DP1 Merrill」で2.8と明るくなっています。筐体も改良されたそうです。

 

DPシリーズの欠点としては、高感度域でノイズが目立つ、撮ったあと書き込みに時間がかかる(数十秒ぐらいとの口コミ)、RAW撮影が前提で画質は良いがJPEG画像はあまり良くない、操作性がイマイチ---などという声があるようですが、その辺は改良されているのでしょうか…

まあ、多少問題が残るとしても、高画質のコンパクトカメラとして十分魅力がありますね。

Foveon の画像にはまると、シグマ以外のデジタルカメラは使いたくなくなるという噂も…

本当ですかね。

発売時期については、「SD1 Merrill」が3月、「DP2 Merrill」が5月から6月、「DP1 Merrill」は8月頃になりそうです。