損失隠し問題で揺れていたオリンパスの新役員が決まったそうです。
『オリンパスは27日、高山修一社長ら現経営陣が総退陣し、笹宏行執行役員(56)が社長に、三井住友銀行元専務で日本総合研究所社長の木本泰行氏(63)が会長に就く4月20日付の人事を発表した。』(2月27日 朝日新聞デジタル)
すでに各メディアで報道されていた人事の正式発表。
4月20日にあるオリンパスの臨時株主総会で経営陣が一新、再出発ということになります。
これで問題が収まり、経営的にいい方向に行けばいいですね。
ちょっと気になるのは、新社長になる笹氏が内視鏡事業畑の人という点。
もちろん内視鏡はオリンパスの主力事業で、世界の7割のシェアを占めるといわれる程ですから、当然と言えば当然。
ただ、退任した菊川 剛元社長がデジタルカメラ事業を積極的に推進してきただけに、これから会社として、デジタルカメラへの力の入れ方が、変わるのでは、という懸念も…
(損失隠しは許されないことで、別に菊川氏の弁護をしている訳ではありません。)
「ズイコーマイスター」といわれる優秀なレンズ技術者を抱え、ユニークなカメラを作り、フォーサーズ規格を提唱するなど、業界を動かす力もある会社だけに、これからもデジタルカメラの分野で、頑張ってほしいと思います。
◇オリンパス思い出カメラ
一眼レフのOMシリーズを使っていたわけではないので、本物のオリンパスファンとは言えないかもしれません。ただ、昔からオリンパスのカメラにはお世話になっています。
最初はオリンパスペン。ファインダーの横に露出計がついた、たぶんオリンパスペンD(1962)。親に買ってもらって使っていました。
スマートで、レンズがぐっと横に偏ったハーフサイズ機、オリンパスペンF(1963)も触った記憶があります。
そのあと、キャノンやペンタックスを使うようになり、一時オリンパスから離れていましたが、デジタルカメラ時代になった2001年、オリンパスの CAMEDIA C-40ZOOM(左写真)を購入。
これでホームページ作りをはじめた、自分にとっては記念すべきカメラです。
小さいけれど高性能。400万画素(1/1.8型CCD)の画質はよかったですね。
当時撮った写真をご紹介します。
2002年11月 京都・南禅寺の秋。
2002年5月 大阪・中之島公園のバラ。
いずれもJPEG無補正。
どう思われます? 10年以上前のカメラですが、高画素を競う今の時代でも通用するんじゃないでしょうか。写真の出来はともかく…(^_^;)
CAMEDIA C-40ZOOMの口コミを見ると、「気持ちの良い絵が撮れる」「その後に出た色々なコンパクトカメラより画質がいい」と言って、いまでも使っている人がいるようです。
口コミに刺激されて、引き出しから引っ張り出し、リチウム電池を入れ替えたら、ちゃんと動きました。スローな動きと「ピロロ~ン」という起動音が可愛いです。
記録媒体がスマートメディア(あまり見かけなくなりましたね)で、電池代もかさむという、今ではデメリットが目立つものの、当時としてはよくできたカメラだったと思います。
そのほか、防水でタフなオリンパス「μ 790 SW」(左写真)もわが家にあり、今も家族が使っています。水中撮影に強いのは、オリンパスの特色ですね。
今日は何か、オリンパスへの応援歌みたいになってしまいました。