梅もまだあまり咲いていないのに、桜の話もなんだと思いますが、熱海梅園を見に行ったときに(2/11)、熱海桜という、あまり見かけない桜が咲いていました。
熱海桜(画質が悪くてすみません)。
熱海では、梅まつりと並行して「あたみ桜 糸川桜まつり」(1/21~2/12)も開かれていました。
「日本でもっとも早く咲く桜」だそうです。
熱海市観光協会のパンフレットによると「明治4年頃イタリア人によってレモン、ナツメヤシとともに熱海にもたらされ、市内の多くの場所に植栽されました。また、下田の御用邸や伊勢神宮、東宮御所に献上されたことにより、広く知られるところとなりました。」とあり、「市の木」にも指定されています。
また、熱海桜のルーツについては、台湾・沖縄産の「カンヒザクラ(寒緋桜)」と日本の暖地に自然に分布する「ヤマザクラ(山桜)」が親として推定されているとのこと。
花弁が開き切らず、すぼまり気味なのは、カンヒザクラに似ています。色はヤマザクラに近い感じ。
カンヒザクラ(2007/3/21 京都・車折神社で)
ヤマザクラ(2011/4/14 奈良・吉野山で)
熱海桜がまとまって植えられているのは、市内中心部の糸川沿いのほか、海浜公園、梅園前市道、姫の沢公園など。市内に全部で1200本(あたみニュース)。
もっと本数が増えれば、さらに有名になるかもしれません。
早咲きの桜といえば、これまで印象に残っているのがカワヅザクラ(河津桜)。
わりあいどこにも植えられていて、いち早く華やかな紅色の花を咲かせる桜です。
河津桜(2007/3/21 京都車折神社で)
河津桜の原木がある静岡県・河津町では「河津桜まつり」(2012/2/5~3/10)が開かれています(河津桜まつり公式サイト)。夜桜のライトアップなど盛大にイベントが行われます。
ここは菜の花と桜の競演が絵になるスポット。行ってみたいですね。やはり寒さの影響で開花が10日ほど遅れているようですが…
東京はわりに桜が早く咲くところで、千鳥ヶ淵をはじめ都内に名所がたくさんありますが、京都の桜もいいですよ。
3月中旬、平野神社の早咲き、魁(さきがけ)桜から始まって、醍醐寺、南禅寺、嵐山、清水寺、円山公園、祇園白川、平安神宮、哲学の道、賀茂川堤…と百花繚乱。4月下旬、仁和寺の遅咲き、御室(おむろ)の桜で見おさめとなります。
京都・清水寺仁王門付近の桜(2007/4/8)
京都・平安神宮のベニシダレザクラ(2005/4/12)
今年は寒いので少し遅れるかも。ただ桜は日差しと雨の加減で一気に咲いたり散ったり。いつが見ごろになるか、何とも予想がつきません。
そのあとは八重桜の季節。大阪・造幣局の通り抜けなど。
桜をどう撮ろうか、今からそわそわしています。