デジタルカメラの機能の一つに「インターバル撮影(微速度撮影)」があります。
一定の時間間隔(インターバル)を置いて連続的に撮影する手法で、動画に編集すると、雲や星の動き、植物の生長などを時間を縮めて見ることができます。
いつか、インターバル撮影できれいな動画をつくりたいと思っているのですが、そのお手本のような、超美麗な星空のムービーを「GIZMODOジャパン」で見かけました(去年の7月にアップされたようで、ちょっと古いですが…)。
Ocean Sky from Alex Cherney on Vimeo.
Vimeoのページによると、オーストラリアの海岸で、Alex Cherney氏によって制作されたこの作品、6晩(31時間)かけて撮影、製作に一年半。STARMUS astrophotography competitionという天文写真の競技会で優勝したそうです。
ちなみにAlex Cherney氏はオーストラリアのソフト開発者で、夜は熱心な天文学者・写真家に変身。とりわけ微速度撮影に興味をもっているとのこと。
STARMUS astrophotography competitionのページもざっと見てみましたが、撮影の装備はニコンD700、ニッコール14-24mmレンズのようです。
ニコンD700には本体にインターバル撮影機能が付いています。ただ、この機能がない機種でもインターバルタイマー付きのレリーズを使用すれば可能になります。
リコーのほとんどの機種と、ペンタックスOptioシリーズにもインターバル撮影機能があります。
ところがキャノンにはこの機能を内蔵した機種が見当たりません。タイマーリモートコントローラーを使うしかないようです。
私は手始めに、リコーCX-1で花の開花する様子を撮ってみたことがあります。
←リコーCX-1
このカメラは、インターバル撮影のほか、ダイナミックレンジダブルショット(明暗2枚の画像を合わせて、ダイナミックレンジの広い画像にする)など多機能。画質についても、空の色など一眼レフ機よりきれいなときがあります。コンパクトカメラとはいえ、なかなか”渋い”機種。
ただ、コンパクトカメラの欠点として、オート撮影なので露出がひとコマごとに絶えず変化してしまいます(ホワイトバランスも変化)。またバッテリーが持たず、長時間撮影することはできませんでした。
ACアダプターをつければバッテリーの問題は解消できますが、露出のばらつきについては解決できません。
本格的にやるなら、やはり一眼レフ機で、タイマーリモートコントローラーを使うことになりそうです。