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つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

ニコンD7100実写画像

2013年03月17日 | カメラ

発売されたばかりのニコンDXフォーマット(APS-C)一眼レフ「D7100」を、3月15日に試し撮りしてきました。

いつものように大阪・梅田のニコンプラザ大阪へ。自分のカードを差してデータ持ち帰りができました。

 

D7100。

レンズは標準ズームのAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRがついていました。ボディーにマッチして、ホールディングがしやすい感じです。

 

 ◇実写例

試し撮りは、一応RAW(14ビット)+JPEGで。RAW現像は、3/14にD7100をサポートした、SILKYPIX Developer Studio 4.0 Windows版 で行いました(一部のコマが乱れる不具合あり。バグ?)。

現像後、Photoshopでごく弱くスマートシャープをかけていますが色合い、濃淡、トリミングなどの画像処理はしていません。

D7100で写したニコンプラザ大阪。

絞り優先AE (F3.5  1/40秒)  ISO感度:400  ホワイトバランス:自動  画質RAW

 

中央付近をピクセル100%で切り出してみました。

ピクセル100%(RAW)。

2410万画素、ローパスフィルターレスということで、もう少し精細感のある絵を期待していましたが… 

シャープネスが控えめなので、地味な印象。ただ、デジタル画像にありがちなエッジの不自然な強調がなく、これはこれですっきりしているともいえます。

通常使われる程度にシャープネスを上げればシャキッとした画像になるはず。

 

試しに同時記録したJPEG画像と比較してみます。

JPEG画像。

 

同じように中央付近を100%で切り出すと、

100%画像(JPEG)。

RAWよりコントラスト、シャープネスが強め。メリハリは効いていますが、花びらのハイライト部が白飛びして、ディテールが失われていますね。

やはりRAWの方がディテールが残っているので、画像処理のやり方次第で、いい調子に仕上げることができそうです。

 

クロップ

さて、D7100は「対DX1.3×クロップ」という機能が特徴。DXフォーマットはFXフォーマット(35mmフルサイズ)の1.5倍の焦点距離になりますが、さらに1.3倍することで、フルサイズの約2倍の焦点距離になります。

かりに200mmの望遠レンズなら、400mmの超望遠に。これは良いですね!

 

ただ、トリミングしているのと同じですから、画素数は落ちます。

  DXフォーマットの画素数    約6000×4000ピクセル(2400万画素)

  対DX1.3×クロップ        約4800×3200ピクセル(1536万画素)

当然、解像感もDXに比べて落ちますが、連写スピードが上がり、同じ記録メディアでも記録できる枚数が増えるので、使う目的によっては便利な機能。それに、クロップしても1536万画素あるのですから、たいていの場合、十分な画質でしょう。

 

下はDXフォーマットの画像です。

DXフォーマット。  絞り優先AE (F4  1/15秒)  ISO感度:400  ホワイトバランス:自動  画質RAW

 

これを対DX1.3×クロップしたのが下の画像。

対DX1.3×クロップ画像。   絞り優先AE (F4  1/13秒)  ISO感度:400  ホワイトバランス:自動  画質RAW

 

画角が狭くなり、中望遠で引き寄せた感じになりました。

ただ、クロップ画像の方がほんの少し締まりがなくなった感じがします…

実は(撮影データで分かりますが)クロップした際、シャッタースピードが1/15 → 1/13に変わってしまいました。その分、明るくなり、締まらない感じになったようです。AEの気まぐれですね。

 

ファインダー表示については、私が勘違いしていたことがありました。クロップした領域だけがファインダーで見えると思い込んでいたのですが、そうではなくてDXフォーマットの表示の内側にクロップした領域が線で表示され、右肩にクロップのアイコンが出るだけなんですね。

背面液晶ではクロップ領域がそのまま表示されます。そのようにファインダーで見られるようにできないのでしょうかね…  光学ファインダーでは難しいかな。EVFならできるでしょうが。

 

連写性能

連写速度も試してみました。カタログによると、下記のようになっています。

 (1)  DXフォーマット=(14ビットRAW撮影時)最高約5コマ/秒。

 (2)  対DX1.3× クロップ=最高約6コマ/秒。

画素数が結構多いのに、これだけの連写速度があれば良い方。シャッター音も、慣れると悪くありません。

ただ今回のようにRAW+JPEG記録の場合、カタログ通りの速度で撮れるのは5~6コマまで。バッファメモリが一杯になって一旦止まってしまいます。クロップしても、少し長く撮れるかな、という程度。

JPEGだと9~10コマぐらい、ほぼ同じスピードで連写が続きました。

メモリをもっと積んでくれればいいんですが、そうなるとボディーの大きさにも影響するでしょうし、結局ハイエンド機になって価格も高くなるでしょう。

 

 ◇好感度性能

D7100の推奨露光指数はISO100~ISO6400。高感度域の画質をチェックするため、ISO400から感度を変えて、同じ被写体を写してみました。

いずれもDXフォーマット、絞り優先AE(F5.6)、ホワイトバランス:自動、焦点距離85mm、画質:RAW(SILKYPIXで画質に手を加えず*リサイズ、JPEG出力)。

 ( *最後に訂正あり)

 

ISO400。

 

ISO800。

 

ISO1600。

 

ISO3200。

 

ISO6400。

 

ISO400からISO6400まで、ほとんど同じ画質に見えます。思わず、コマを間違っていないか画像データを見直したほど。

ISO6400でも、わずかに左側の影の白いユリの花にざらつきが感じられる程度で、とくに背景の暗部にノイズが出ていないのが立派です。

ISO6400で十分使えます。これほど高感度性能がいいとは予想外! すごいですね。

カタログには簡単に「高感度時のノイズ低減処理に優れており…」とは書かれていましたが、これならISO25600までの拡張高感度も試してみるべきでした。

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 (3/19  訂正!)

どうも高感度画像が良すぎるので調べてみたところ、SILKYPIXのRAW現像の設定で「ノイズリダクション」がかかっていました。SILKYPIXをダウンロードしたさい、設定をデフォルトのままにしていたのが原因。このため、D7100の元画像はこれよりノイズが目立つ可能性があります。掲載したISO感度別の画像は、D7100の高感度性能としては参考になさらないでください。

ただ、SILKYPIXのノイズリダクションがかなり効果があることは分かりました。D7100のRAW画像をSILKYPIXで普通に現像すると、これだけノイズが目立たなくなる訳ですから…