先日、4年間にわたり男性の脳に寄生していた珍しい条虫が摘出されたというニュースが報道されていました(AFPBB NEWS)。摘出されたのは英国で、マンソン裂頭条虫(学名:Spirometra erinaceieuropaei)と呼ばれるこの寄生虫が、英国で報告されたのは今回が初めてだそうです。この条虫は、寄生していた間に男性の脳の中で右側から左側へ5センチほど移動。条虫を除去する手術は成功し、男性は快方へ向かっているとも。この条虫が寄生すると、弧虫症(スパルガヌム症)という体の組織が炎症を起こすそうです。脳に寄生された場合には、発作や記憶障害、頭痛などをもたらす可能性があるそうです。人間へは、この条虫が寄生する湖沼性の小さな甲殻類や生のカエル、爬虫類の肉を食べてしまったり、目の痛みを抑える中国の民間療法で生のカエルを湿布薬として用いたりして感染するそうです。
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