新しく生まれた嗅細胞は7~14日目に匂い入力がないと、既存の神経回路に組み込まれずに細胞死に至ることを明らかにした論文がJournal of Neuroscienceに掲載されたそうです(財経新聞)。匂いを感知する嗅細胞は毎日古くなったものが死に、新しい細胞が生まれるというサイクルを繰り返しているそうです。新しい嗅細胞は既存の神経回路に組み込まれるため、古い細胞が失われても嗅覚が失われることはないが、その詳細なメカニズムは解明されていなかったそうです。今回の研究で、マウスに嗅細胞を全て除去した後に、新しく生まれた嗅細胞のみを観察。その結果、古い細胞の除去から28日後には新しい嗅細胞で完全に置き換わっていることや、新しい嗅細胞ができてから7~14日の間に匂い入力がないと細胞が成熟せずに死んでしまうことが分かったというもの。今後は、適切な時期に嗅覚障害患者に匂い刺激を与えることで嗅上皮再生を促進させるリハビリに繋がると期待されているそうです。
最新の画像[もっと見る]