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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

遺伝子操作でトウモロコシの栄養強化

2017-10-27 08:30:37 | 研究
トウモロコシを遺伝子操作し、本来は肉に多く含まれるアミノ酸を生成させる方法を発見したとする研究論文がProceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)電子版に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。腸内バクテリアの大腸菌の遺伝子をトウモロコシに導入する方法で、肌や爪、髪の健康に不可欠な栄養素である含硫アミノ酸のメチオニンを生成させるというもの。トウモロコシを主食とする発展途上国の数百万人にとっては有益で、さらに家畜飼料費の節約にもつながると考えられるそうです。関連業界ではこれまで、家畜の生育を促進させる目的でトウモロコシ合成メチオニンを加えてきたそうですが、このプロセスは高コストで、エネルギーを余計に消費するものだそうです。新に発見された方法では、大腸菌酵素が葉でのメチオニン生成を引き起こし、その結果としてトウモロコシの種子一粒あたりのメチオニン含有量が、近交系との比較で57%増加したそうです。また、この手法が植物の成長に影響を与えることはなかったとも。さらに、遺伝子操作されたトウモロコシを研究施設のニワトリに与えた結果、栄養価の高いエサとなったことが分かったとも。原理的には、2~3年以内に実用可能だそうですが、トランスジェニック技術であるため、法規制が主なハードルに。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146114?cx_position=17
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