米国カリフォルニア州の裁判所は、先日(5月7日)、同州内で販売されるコーヒーに発がん性を警告するラベルを貼るようコーヒーチェーン大手のスターバックスなどの販売業者に命じた判決を支持する判断を示したそうです(AFPBB NEWS)。この判断において、スターバックスやキューリグ・グリーン・マウンテン(Keurig Green Mountain)、ピーツ・オペレーティング(Peet's Operating)などの企業は、コーヒーを飲むことから得られる健康上の利益が、豆の焙煎時に生じる発がん性物質によるリスクを上回ることを証明できなかったと指摘。有害物質に関する教育・研究協議会は2010年、発がん性のある製品への警告表示を義務付ける法律に基づき、今回の訴訟を提起。同協議会の主張によると、ほとんどのコーヒーに含まれる化学物質アクリルアミドはカリフォルニア州おいて発がん性物質、または健康に有害な物質に規定されているそうです。被告側はコーヒーにアクリルアミドが含まれているという点では争う姿勢は示さなかったものの、アクリルアミドは健康上のリスクを引き起こすことのない、焙煎過程で自然に生じる副生物だと主張。コーヒーを飲むことの利益は発がん性物質によるリスクを上回ると訴えたそうです。ですがル裁判官は、健康に問題がないと考えられるアクリルアミドの最低量がどのくらいかを決める具体的な証拠を、被告側が提示しなかったと結論。セブンイレブン(7-Eleven)など被告の一部は判決前に和解に応じ、コーヒーに発がん性の警告表示を決定していた一方、スターバックスなどは最終的な判断を裁判所に委ねていたそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3173917
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