失明を引き起こす眼病「黄斑変性」の進行を、試験的薬剤で有意に抑制できる可能性があることを示した研究論文がScience Translational Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。黄斑変性にはいまだ有効な治療法がなく、60歳以上での失明原因のトップとなっているそうです。網膜に損傷を引き起こす「地図状萎縮」として知られる症状を伴い、世界の患者数は500万人以上に。今回の18か月間に及ぶフェーズ2(第2相)臨床試験では、患者129人を対象に、ランパリズマブ(lampalizumab)抗体の安全性と有効性を検査。損傷の拡大が20%抑制され、光感知細胞の破壊を食い止めることができたそうです。「CFI+」として知られる特定の遺伝子マーカーを持つ患者グループでは、ランパリズマブによって症状の進行が44%抑制されたそうです。一方、遺伝子マーカー「CFI-」を持つ患者の一部では治療効果が認められなかったそうです。また、重篤な副作用は生じなかったとも。患者936人を対象とする2つの第3相臨床試験については、2019年に結果が得られる見通しとのこと。
http://www.afpbb.com/articles/-/3133004
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