カンファレンス中に話題になったこと。
左右間違いを防止するために、左右の文字を手術部位にマジックで書くなどの工夫をしている施設が少なくないのですが、左と右では漢字が似ているため、あつ病院ではひらがな、もしくはカタカナで「みぎ」「ひだり」などと記載しているそうです。
心臓血管外科では、あまり左右間違いをする認識はありません。心臓に左右はほとんどありませんから。右冠動脈と左冠動脈をたとえば、循環器内科でカテーテル治療を間違えることがあるか、という話題にもなりましたが、その都度造影して確認するため、左右間違いをすることはないそうです。あるとしたら、たとえば、鎖骨下動脈に狭窄がある患者さんに対して、右からアプローチできなために左からアプローチする、というのを忘れないために記載することがある、という程度だそうです。
血管外科では、たとえば下肢の動脈はほぼ左右対称にあるため、右の大腿~膝窩動脈バイパスを間違って左にしてしまう、という間違いが起こるか、というと、そういうことはまず考えられません。利き手が違うために、右前腕に動静脈シャントを作成するつもりが、左に作成してしまう、ということはもしかしたらありうるかもしれませんが、自分は聞いたことがありません。
乳腺外科や肺、整形外科では実際におこったという話は聞いたことがありますが、心臓血管外科ではそうした間違いはおそらく皆無ではないでしょうか。
しかしながら、冠動脈バイパス術を実施する際に、目的の動脈が埋没していたため、隣の動脈に吻合してしまう、ということは実際には起こりえます。特に左前下行枝と思って吻合したのが、となりの対角枝だったとか。これは見た目で吻合個所を選ぶしかない冠動脈バイパスでは避けなれない場合もあります。しかし、目的とする血管との間に狭窄がなければバイパスとしては有効なので、結果として問題ないことが多いと思います。
自分はありえない、と思いますが、動脈と思って吻合したのが、実は静脈だったという事例が、冠動脈と下肢の動脈の手術で実際に起こったことが他の施設でありますが、どうしたら間違えてしまうのか、自分では理解できません。
左右間違いを防止するために、左右の文字を手術部位にマジックで書くなどの工夫をしている施設が少なくないのですが、左と右では漢字が似ているため、あつ病院ではひらがな、もしくはカタカナで「みぎ」「ひだり」などと記載しているそうです。
心臓血管外科では、あまり左右間違いをする認識はありません。心臓に左右はほとんどありませんから。右冠動脈と左冠動脈をたとえば、循環器内科でカテーテル治療を間違えることがあるか、という話題にもなりましたが、その都度造影して確認するため、左右間違いをすることはないそうです。あるとしたら、たとえば、鎖骨下動脈に狭窄がある患者さんに対して、右からアプローチできなために左からアプローチする、というのを忘れないために記載することがある、という程度だそうです。
血管外科では、たとえば下肢の動脈はほぼ左右対称にあるため、右の大腿~膝窩動脈バイパスを間違って左にしてしまう、という間違いが起こるか、というと、そういうことはまず考えられません。利き手が違うために、右前腕に動静脈シャントを作成するつもりが、左に作成してしまう、ということはもしかしたらありうるかもしれませんが、自分は聞いたことがありません。
乳腺外科や肺、整形外科では実際におこったという話は聞いたことがありますが、心臓血管外科ではそうした間違いはおそらく皆無ではないでしょうか。
しかしながら、冠動脈バイパス術を実施する際に、目的の動脈が埋没していたため、隣の動脈に吻合してしまう、ということは実際には起こりえます。特に左前下行枝と思って吻合したのが、となりの対角枝だったとか。これは見た目で吻合個所を選ぶしかない冠動脈バイパスでは避けなれない場合もあります。しかし、目的とする血管との間に狭窄がなければバイパスとしては有効なので、結果として問題ないことが多いと思います。
自分はありえない、と思いますが、動脈と思って吻合したのが、実は静脈だったという事例が、冠動脈と下肢の動脈の手術で実際に起こったことが他の施設でありますが、どうしたら間違えてしまうのか、自分では理解できません。