低侵襲手術の症例検討会、今回のテーマは低侵襲手術を諦めた瞬間、ということで、うまくいかないために従来の術式に途中で変更した経験を話し合う研究会です。
手術を極めるためには、うまくいかないケースに関しても熟知することも重要です。どこに原因があり、どうトラブルシューティングをしたか、すごく重要です。こうした経験を共有することで自分の経験値を上げていくことに役立ちます。
呼吸器外科の肺のエアリークに対する対処の報告では、非常にその手技について勉強になりました。左開胸で大動脈の手術をしている自分にとって役立ちました。
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術後に再手術が必要になる症例は11%だとそうです。再手術の場合はステントグラフトの追加など、血管内治療で解決する場合もありますが、回復して瘤をあけて止血したり、人工血管置換を結局必要になる症例も少なくありません。最近の報告では、国内のステントグラフト手術をした症例で、術前よりも瘤が拡大する症例は23%もあるそうで、治療効果が得られていない確立が高いということになります。やはり6~7年で追加治療を必要とする可能性が高いとも言われています。今の時代、みなさん100歳近くまで生きるので、たとえば80歳と高齢だからと言ってステントグラフトを選択すると、八十代後半で再手術が必要になる可能性があるため、回復による人工血管置換術が可能な症例は、最初から人工血管置換術を選択する方が確実性が高いと思います。
手術を極めるためには、うまくいかないケースに関しても熟知することも重要です。どこに原因があり、どうトラブルシューティングをしたか、すごく重要です。こうした経験を共有することで自分の経験値を上げていくことに役立ちます。
呼吸器外科の肺のエアリークに対する対処の報告では、非常にその手技について勉強になりました。左開胸で大動脈の手術をしている自分にとって役立ちました。
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術後に再手術が必要になる症例は11%だとそうです。再手術の場合はステントグラフトの追加など、血管内治療で解決する場合もありますが、回復して瘤をあけて止血したり、人工血管置換を結局必要になる症例も少なくありません。最近の報告では、国内のステントグラフト手術をした症例で、術前よりも瘤が拡大する症例は23%もあるそうで、治療効果が得られていない確立が高いということになります。やはり6~7年で追加治療を必要とする可能性が高いとも言われています。今の時代、みなさん100歳近くまで生きるので、たとえば80歳と高齢だからと言ってステントグラフトを選択すると、八十代後半で再手術が必要になる可能性があるため、回復による人工血管置換術が可能な症例は、最初から人工血管置換術を選択する方が確実性が高いと思います。