患者さんの衣服からGで始まる黒い昆虫の子供が数匹パラパラって落ちてきたのを看護師さんに目撃された患者さんの心エコーを依頼されて実施したことがあります。その患者さん、きょうぶれんとげんを撮影するために、衣服を脱いだときもパラパラ数匹落ちてきたそうです、
まだ、衣服などにそのGがまだ残っていたらと思うと、気が気でない感じで、患者さんのからだとの密着度が高いエコー検査を行いました。幸い、その昆虫と遭遇することはなく、検査は終了したのですが、検査に同席していた看護師さんの話では、患者さんの体から出てくるところは見られなかった代わりに、その患者さんの持ってきた大きなバッグの中から複数のGが出てきて、散開していったそうです。数匹は、その、看護師さんが処分したそうで、数匹はとりにがしてしまったそうで、殺虫剤のスプレーをそこかしこに散布していました。
それを聞き、患者さんのバッグの中を患者さんと一緒に調べましたが、見る限り、もうGはいませんでした。糖尿病性網膜症のため小さな虫は見えなそうでした。
こうした患者さんの生活背景とはどんな感じなのか?医師としては生活背景を考慮しての最適な治療を考えることが重要です。
奥さまがなくなってから独居。マンションの二階に住んでいるそうです。これだけの情報ですが、衣服やバッグの中にGが複数いる環境は、明らかに屋内はゴミ屋敷です。部屋に充満したゴミの中で繁殖しているため、バッグや衣服に常時入り込んでいるのです。
糖尿病のコントロール不良で、低左心機能の患者さん、自分一人では生活環境を変えることが困難なため、やはり、第三者が介入すべきです。そのアドバイスまで一回の診察、検査では到達できず残念でした。