横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

心臓は左にあるのにどうして右の胸を開けるんですか?

2019-09-07 07:05:22 | 心臓病の治療
今週実施した右小開胸の僧帽弁形成術が終わり、ご家族に無事に終わったことを報告した際、「心臓は左にあるのにどうして右の胸を開けたんですか?」と質問されました。普段なんの疑問も感じないで診療している外科医にとって、はっとさせられる質問です。ご家族のかたは、「もしかしてこの医者、右と左、間違ってるんじゃねーだろーな?」という疑いの目を向けて来ます。絵を描いて説明し、納得いただけました。
こうした素朴な質問も、外科医にとって非常に考えさせられたり、新たなヒントが得られたりするので、かえって勉強になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻酔科医のミクス見学

2019-09-07 06:57:14 | 心臓病の治療
南極観測船のしらせが横須賀港に帰港しました。

今週は県外の病院の麻酔科部長の先生がミクスの見学にいらっしゃいました。循環器と呼吸器の専門病院のため、片肺換気の手術経験が多く、側方開胸で行うミクス手術は麻酔科としては導入しやすい、ということでした。今月末にその病院の一例目のミクス手術にお手伝いにうかがう予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Gが頭文字の昆虫

2019-09-07 06:49:25 | その他
患者さんの衣服からGで始まる黒い昆虫の子供が数匹パラパラって落ちてきたのを看護師さんに目撃された患者さんの心エコーを依頼されて実施したことがあります。その患者さん、きょうぶれんとげんを撮影するために、衣服を脱いだときもパラパラ数匹落ちてきたそうです、
まだ、衣服などにそのGがまだ残っていたらと思うと、気が気でない感じで、患者さんのからだとの密着度が高いエコー検査を行いました。幸い、その昆虫と遭遇することはなく、検査は終了したのですが、検査に同席していた看護師さんの話では、患者さんの体から出てくるところは見られなかった代わりに、その患者さんの持ってきた大きなバッグの中から複数のGが出てきて、散開していったそうです。数匹は、その、看護師さんが処分したそうで、数匹はとりにがしてしまったそうで、殺虫剤のスプレーをそこかしこに散布していました。
それを聞き、患者さんのバッグの中を患者さんと一緒に調べましたが、見る限り、もうGはいませんでした。糖尿病性網膜症のため小さな虫は見えなそうでした。

こうした患者さんの生活背景とはどんな感じなのか?医師としては生活背景を考慮しての最適な治療を考えることが重要です。

奥さまがなくなってから独居。マンションの二階に住んでいるそうです。これだけの情報ですが、衣服やバッグの中にGが複数いる環境は、明らかに屋内はゴミ屋敷です。部屋に充満したゴミの中で繁殖しているため、バッグや衣服に常時入り込んでいるのです。

糖尿病のコントロール不良で、低左心機能の患者さん、自分一人では生活環境を変えることが困難なため、やはり、第三者が介入すべきです。そのアドバイスまで一回の診察、検査では到達できず残念でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする