日本の心臓血管外科医は大多数は、内胸動脈の剥離採取において、超音波メス=ハーモニックのフック型のハンドピースを使用していました。これは、Skeletenizeした内胸動脈が長く使える、電気メスによる熱損傷を防止できる、癒着の剥離などにも便利など様々な利点から、オフポンプ時代になって主流になったのでした。筆者も、郡山のラボで実際に2000年ごろに体験させてもらってからの付き合いで20年以上になります。
それを昨年突然販売終了となり、国内の心臓血管外科医にハーモニックショックが起きたのでした。突然代替品を探したりしていましたが、MICS-CABGの件数の多い当院では、MICSでの内胸動脈採取に使用しているロングシャフトのフック型超音波メスを正中アプローチでも使用することとして代用してきました。
国内からの強い要望が届いたのか、この販売が再開されることになったということです!供給量は不安定かもしれませんが、ちょっと一安心です。