東京で今年度は3学会同時開催です。会場が分かれてセッションが行われていますが、全部参加すると4万円の参加費となります。
本日は、当施設からは冠動脈外科学会の会長要望演題「MICS-CABGの現況」において、多枝MICS-CABG実施のための手技的な工夫について発表させていただきました。提示した症例が低左心機能のハイリスク症例ばっかりだったため、最初は特にハイリスク症例は適応としないほうがいい、とエキスパートの菊池慶太先生からコメントを頂きました。当院の場合は、事前にIABPを設置したり、予定のOn Pump Beatingとし循環補助を確立して安全な状況で手術している症例が多いため実施可能となっていますが、低左心機能症例は心拡大も同時に起こっており、こうした症例は心臓が胸壁前面にせり出して内胸動脈の採取も困難な症例が多いのも事実で、循環動態以外の点でもハイリスク症例といえます。いろいろなコメントを頂き、今後の診療にも役立つ学会となっています。
ちなみに明日の座長を頼まれているセッションで、心房性僧帽弁閉鎖不全症の症例提示があるのですが、冠疾患とは無関係のようですが、その点をコメントしてもいいのか不明でしたが、本日学会責任者に聞いたところ、是非コメントしてくださいと言われました。