大動脈疾患に関するARNIの有効性に関する論文はいまだ一つもない中でこの新しく降圧薬としての使用も承認されることになり、大動脈疾患にいかに有効性などを見出していくのか、という点についてディスカッションしました。
現実には心不全適応としてのARNIの認識から、心不全症例に対する使用経験について報告されましたが、大動脈疾患に関してはどうか、というのはこれからの検討になります。
基本的に大動脈疾患の患者さんは心機能が良好な場合が多いので、心不全治療も含めて適応検討する必要のある症例は少ないと考えられます。またARNIの有効性はHFREFに認められており、EFが良好なHEPEFに関してはデータが不十分という段階です。
しかしながら、現在心不全パンデミックとも言われ、心不全患者が激増している現状の中、そのHFPEFは全体の8割以上を占め、なかでも主因である高血圧性心疾患による心不全の病態としては拡張障害です。拡張障害に関してARNIは心筋線維化防止、肥大の改善などの効果が期待されており、また腎機能の改善など臓器保護作用も期待できるため、心機能は良好であるがBNPが高い症例、心筋肥大の見られるしょうれなど将来拡張障害による心不全の危険性がある患者さんには良い適応と考えられます。
引き続き検討をしていく必要があるとおもいます。
現実には心不全適応としてのARNIの認識から、心不全症例に対する使用経験について報告されましたが、大動脈疾患に関してはどうか、というのはこれからの検討になります。
基本的に大動脈疾患の患者さんは心機能が良好な場合が多いので、心不全治療も含めて適応検討する必要のある症例は少ないと考えられます。またARNIの有効性はHFREFに認められており、EFが良好なHEPEFに関してはデータが不十分という段階です。
しかしながら、現在心不全パンデミックとも言われ、心不全患者が激増している現状の中、そのHFPEFは全体の8割以上を占め、なかでも主因である高血圧性心疾患による心不全の病態としては拡張障害です。拡張障害に関してARNIは心筋線維化防止、肥大の改善などの効果が期待されており、また腎機能の改善など臓器保護作用も期待できるため、心機能は良好であるがBNPが高い症例、心筋肥大の見られるしょうれなど将来拡張障害による心不全の危険性がある患者さんには良い適応と考えられます。
引き続き検討をしていく必要があるとおもいます。