
昭和の初期、ヒットした
明治一代女
作詞・・・・藤田まさと
作曲・・・・大村能章
(一)
浮いた浮いたと 浜町河岸に
浮かれ柳の 恥かしや
人目しのんで 小舟を出せば
すねた夜風が 邪魔をする
『巳之さん堪忍して下さい。騙すつもりじゃ
なかったけど どうしてもあの人と別れら
れないこのお梅の気持 騙したんじゃない
騙したんじゃない・・・ ア 巳之さんお
前さん何をするの 危ない!危ない!堪忍
して か・・・
ア 巳之さん巳之さん あたしは大変なこ
とをしてしまった』
(二)
怨みますまい この世の事は
仕掛け花火に 似た命
燃えて散る間に 舞台が変わる
まして女は なおさらに
(三)
意地も人情も 浮世にゃ勝てぬ
みんなはかない 水の泡沫(あわ)
泣いちゃならぬと 言いつつ泣いて
月に崩れる 影法師
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この歌を時々思い出す
ひとの心の奥深さと
業の深さを感じる
大きな不安に駆られた時
私は、鼻歌を歌う
♪・・・ 仕掛け花火に 似た命
燃えて散る間に 舞台が変わる・・・・・♪
いつか舞台が変わる日がくるだろう・・・・・
腹が立ったり、憎しみの想いが込みあげてきたとき
私は、鼻歌を歌う
♪・・・・意地も人情も 浮世にゃ勝てぬ
みんなはかない 水の泡沫(あわ)・・・・♪
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