グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

かんな川水辺の楽校 トンボやセミなど

2011年08月21日 23時01分10秒 | 自然観察
昨日、かんな川水辺の楽校で予定していた自然観察会は、雨天のため会場を藤岡市美九里公民館に移して、各講師の講演に変更になりました。


私は生物多様性についてと、水辺の楽校で観られる生き物について概説しました。

生物多様性の保全などと言うと、なんだか難しそうですが、とりあえず、身近な生き物に興味を持ってもらうことが大切だと思っています。

昼前には雨が上がったので、講演会終了後に水辺の学校で虫を探しながら1時間半ほど歩きました。(朝のうちに雨が上がってくれれば楽しい観察会ができたのに・・・。残念)
セスジイトトンボ




ハグロトンボ




マユタテアカネ




翅の先に滑翔の斑紋のあるタイプ(メス)


ミヤマアカネ


羽化後間もない個体


シオカラトンボ


ツクツクボウシの声がよく聞かれる季節になりましたね


ツクツクボウシの声を聞くと、夏休みの宿題のやり残しと格闘していた小学生の頃を思い出す・・・ (^^;)


アブラゼミ



この写真を撮った直後、飛び立ったこの子におしっこをひっかけられました(^^;)
セミを捕まえようとしたときに、おしっこをかけられた経験は誰でもあると思いますが、セミは別に敵に対しておしっこをかけて逃げようとしているわけではなく、飛ぼうとして体に力が入った時に、押し出されてしまうのです。飛ぶ寸前に排泄することは、身軽になって素早く飛ぶことにも役立っているでしょうね。

カブトムシ


モンスズメバチ

モンスズメバチは幼虫に与える餌として主にセミを狩る習性があります。かんな川水辺の楽校周辺にはセミが多いので、幼虫の餌には苦労しないでしょう。


つづく


かんな川水辺の楽校便り かわげら通信

かんな川水辺の楽校 国土交通省 高崎河川国道事務所


鎌倉散歩

2011年08月20日 21時57分33秒 | 番外編(県外)
今年の家族小旅行は娘らの強い希望で、鎌倉へ。



























久しぶりの神社仏閣巡りは、なかなか面白うございいましたが、できれば鎌倉散策は春か秋がよかったなぁ。父ちゃんは、もう汗だくだったよ(^^;)


そうそう、鎌倉と言えば、謡曲「鉢木」の舞台は、群馬県高崎市です。

謡曲「鉢木」のあらすじ
大雪の夜、身分を隠し旅僧姿の鎌倉幕府執権・北条時頼が、佐野源左衛門常世のもとに宿を求めました。常世は一族により所領を横領され貧しく、薪にも苦労していたのですが、大事にしていた鉢の木(梅、松、桜)を焚いて旅僧に暖をとらました。
常世は旅僧に「今はこんなに落ちぶれているが、“鎌倉”に急あれば、すぐにも馳せ参じ、合戦ともなればまっ先に敵に立ち向かう」と心の内を語りました。
それからしばらくして、各地の武士に鎌倉から招集がかかります。常世は「いざ、鎌倉!」と、やせ馬に跨り、古びた鎧姿で鎌倉に駆けつけました。
語った言葉通りに鎌倉に馳せ参じた常世に対して時頼は、奪われた所領を戻し、さらに薪にした鉢木の梅、松、桜に因んだ地名の3カ所の領地を新たに与えました。

「鉢木」の舞台 佐野  群馬県立女子大学「群馬学ことはじめ」


クロアゲハ

2011年08月17日 21時35分10秒 | 自然観察
今日も暑かったですねぇ
川場村も暑かったですが、前橋あたりと比べれば涼しいので、職場ではエアコンを稼働させず扇風機だけで過ごしております。
外の風を入れるために、玄関のドアも開け放しておりますので、虫が室内に迷い込んできます。
迷い込む虫は、ハチやアブなどのあまり歓迎されないものが多いのですが、時々、蝶も入り込みます。

今日はクロアゲハが室内に迷い込んできました。


黒っぽいアゲハ蝶には、カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、オナガアゲハなどがいますが、クロアゲハは、これらの中で、一番よく見かける種類です。
幼虫はナミアゲハと同じように、ミカンやカラタチ、ユズなどの葉を食べます。



川場村散歩

2011年08月16日 22時28分14秒 | 自然観察
今日も昼休みに職場の周りの田んぼの周りをうろうろと・・・


マユタテアカネ


ナガコガネグモ

田んぼでよく見かけるクモです。このクモのことを「稲牛若」と呼ぶ地域があるそうです。稲を害虫から守る牛若丸ってことでしょうか。いい名前ですね(^^)

トンボもクモも、弥生時代の銅鐸に描かれている虫たちです。田んぼに集まる稲の害虫を捕食するトンボやクモは弥生人たちにとって大切な虫だったのでしょう。

袈裟襷文銅鐸 e-国宝

オンブバッタ


ナンテンハギ

ナンテンハギはマメ科ソラマメ属の多年草。北海道から九州の草原や林縁部などでみられます。

バイカモの花が涼しげです



OLYMPUS Tough TG-610

2011年08月15日 22時35分12秒 | 自然観察
デジカメには水が大敵。川でカメラをとり出し、うっかり水に落としでもしたら、おしまいですね。
デジカメを持って川の中を歩いたり、水辺で写真を撮るときは、いつもヒヤヒヤもの。また、この時期だと急な雨も心配でした。
防水のデジカメが欲しいなぁと思っておりましたら、オリンパスのTough TG-610 が後継機種の発売以降、かなり値が下がってきていたので(発売当初の半額以下)、やや衝動買い的に購入。

OLYMPUS Tough TG-610


5m防水、防塵、1.5m耐衝撃という、アウトドアでは頼りになりそうなヤツでございます。
これで、水辺でも気楽にカメラをとり出せます。雨の時だってOK!(^^)
まだ、このカメラが本領を発揮する場面はありませんが、今度の土曜日にかんな川水辺の楽校で開催する観察会では、活躍してもらう予定。


OLYMPUS Tough TG-610 オリンパス

稲荷山のキツネノカミソリ (みどり市笠懸町)

2011年08月14日 20時36分53秒 | ぐんま花だより
カタクリの群生地として知られる、みどり市笠懸町の稲荷山は、夏にはキツネノカミソリの赤い色で彩られます。




ちょっと訪れるのが遅かったようで、花の盛りは過ぎていたのが残念でした。先週来ていればよかった・・・。




ユリとヒガンバナを足して2で割ったような姿のキツネノカミソリはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。ヒガンバナと同じく、花期には葉がなく、葉が茂る時期には花がありません。
北海道から九州の明るい雑木林の林床や林縁で見られます。カタクリと同じような場所が好きらしく、カタクリの群生地にはキツネノカミソリもたくさんみられるようです。





みどり市観光ガイド

ハナダカダンゴムシの発見は、喜ぶべきことなのか?

2011年08月14日 18時22分57秒 | 自然観察
8月11日、「ぐんま昆虫の森」は、ハナダカダンゴムシが県内で初めて発見されたと発表しました。



「群馬県初記録となるダンゴムシを発見」のお知らせ 群馬県

このことは数紙の新聞で記事になりました。上毛新聞は『希少ダンゴムシを発見・県内初』、読売新聞では『お宝発見、珍種ダンゴムシ』という見出しでした。

見出しを見てお分かりのように、ぐんま昆虫の森のプレスリリースや新聞記事はいずれも、“珍しいダンゴムシが見つかってよかったね”という論調でした。

しかし、これらを読んだ私は強い違和感を覚えました。
それはなぜか?
だって、だってですよ、ハナダカダンゴムシは本来、日本には生息していなかった外来種なんです。
生物多様性の保全を考えれば、ハナダカダンゴムシの発見は、決して喜ぶことではなく、逆に憂慮すべきことです(ちょっと、言い過ぎかもしれませんが)。
ですから、「珍しいダンゴムシが見つかってよかったね」ではなく、「外来種ハナダカダンゴムシの県内への侵入を確認」という捉え方にすべきだと思うのです。

身近にいるダンゴムシ(オカダンゴムシ)も外来種ですし、ハナダカダンゴムシもブラックバスのような“侵略的外来生物”ではありませんから、このダンゴムシが生態系に大きな悪影響を与えることは無いでしょう。しかし、生態学的視点からみれば、ハナダカダンゴムシの発見はセアカゴケグモが見つかったことと同じレベルの事象です。
生物多様性の保全に関してある程度の知識がある人ならば、ハナダカダンゴムシを“お宝”だの“希少”だのとは書かなかったと思います。


ぐんま昆虫の森 残暑(後編) カブトムシやチョウなど

2011年08月13日 20時35分01秒 | ぐんま昆虫の森
昨日のぐんま昆虫の森のつづき

樹液酒場のカブトムシ




立秋を過ぎ、カブトムシの数がだいぶ減ってきました。






スジクワガタ


オオムラサキ

今年は例年いなくたくさんのオオムラサキを見ることができましたが、オオムラサキのシーズンも、もう終盤です。
樹液酒場で見られるカブトムシやオオムラサキの数が減り、ツクツクボウシの声がよく聞こえるようになると、少々寂しい気分になりますねぇ。

ミヤマカミキリ


とても大きくて、迫力のあるカミキリムシです


ノコギリカミキリ


ルリタテハ


ヒグラシ


ヘビトンボ

捕まえようとすると大顎で咬みついてきます。幼虫は肉食ですが、成虫は樹液を舐めます。

ベニシジミ


ヒメキマダラセセリ


美しい蛾たち
キンモンガ


アゲハモドキ

ジャコウアゲハのメスに擬態しています。

ショチホコガの仲間?


オスグロトモエ

翅の巴模様が美しいですね。

木の枝の一部のような小さな蛾。種不明



夏休みは、ぐんま昆虫の森で虫と遊ぼう!







ぐんま昆虫の森 残暑(前編) 赤とんぼなど

2011年08月12日 23時54分44秒 | ぐんま昆虫の森
毎日暑い日が続きますねぇ。今日の前橋の最高気温は36.3℃、6日連続の猛暑日。
今日は夏休みを頂きました。暑いので赤城山へプチ避暑に行こうかとも思ったのですが、今月はまだ、ぐんま昆虫の森へ行っていなかったことに気付き、虫たちに逢いに行くことにしました。

ナツアカネ


アキアカネと並ぶ、代表的な赤とんぼですね。アキアカネの方は、今頃は涼しいお山で避暑中ですので、平地では見ることができません。


逆立ちの体勢で、日光が当たる体の面積を最小にしています。

暑い日に赤とんぼがよくやる暑さ対策です。

赤く色づき始めた個体も


マユタテアカネ


マユタテアカネのメスには、翅の先に黒褐色の斑紋がある個体とない個体の両方がいます。


赤く色づいたマユタテアカネのオス


リスアカネ

林縁のやや薄暗い小さな池で縄張りを主張していました。大きなヤンマにまでスクランブルをかけていたのは立派でございます。
リスアカネの「リス」は動物のリス(栗鼠)ではなく、スイスのトンボ学者の名前だそうです。
アサヒナカワトンボ、ダビドサナエ、エサキモンキツノカメムシ等々、偉い先生の名前の付いた生き物は少なくないですが、ふつうにみられる生き物の和名に人の名前を入れるのは、あまり“文化的”でないような気がします。生態や外観が由来の和名と違って分かりにくいしね。
献名は学名だけにしてほしいと思うのですが・・・。

ノシメトンボ


ノシメトンボも赤とんぼの仲間ですが、成熟しても真っ赤にはなりません。


ショウジョウトンボ

ショウジョウトンボは真っ赤だけれど、アカネ属のトンボではありません。

オオシオカラトンボ


オンブバッタの幼虫


ツチイナゴオンブバッタの2ショット。

どちらも幼虫ですが、彼らの余命にはかなり差があります。オンブバッタは冬前に死んでしまいますが、ツチイナゴは成虫で越冬します。

クサギの花が咲いていました。

クサギの花には、アゲハの仲間がよく吸蜜に訪れます。

キツネノカミソリ

「狐の剃刀」という面白い名前は、葉の形がカミソリに似ているからと言われていますが、花の咲いている時期には葉を見ることはできません。ヒガンバナと同じように、葉の茂る時期と花の咲く時期がずれています。(キツネノカミソリもヒガンバナ科ヒガンバナ属)

今日はうっかりして、帽子を忘れてしまい、日なたを歩いていると目が回りそうでした(^^;)
皆さま、フィールドを歩くときは帽子をお忘れなく。それから、雑木林の中はヤブ蚊が多いですので、虫よけスプレーもあった方がよいですよ。

つづく・・・





みぢかな季節かんじ隊 セミの調査

2011年08月11日 22時18分43秒 | 自然観察
先日、次女と一緒に前橋市が行っている「みぢかな季節かんじ隊」のセミの調査をするために嶺公園へ。

【みぢかな季節かんじ隊とは】
「みぢかな季節かんじ隊」とは、「市民、事業者が主体的に環境保全活動に参加するまち」の実現のため、次代を担う子供達をはじめ広く市民に対して自然環境調査を呼びかけ、身近な生物を通じて前橋市域の自然環境を知ることによって環境保全意識の高揚を図ることを目的としています。 
(前橋市HPより)


嶺公園に到着すると、雷鳴が聞こえだしたので急ぎ足の調査となりました (^^;)
声と姿が確認できたのは、ヒグラシとアブラゼミの2種類。

ヒグラシ


アブラゼミ


いくつか抜け殻を持ち帰って調べてみたら、こちらもヒグラシとアブラゼミでした。



ナツアカネ


ササキリの幼虫



みぢかな季節かんじ隊 前橋市



                                        

農林水産省が今日、平成22年度の食料自給率を発表しました。
日本の食料自給率はカロリーベースで39%。前年度よりも1ポイント低下しました。
平成22年3月30日に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」では、平成32年度の食料自給率目標を50%(カロリーベース)としているのですが・・・。
大丈夫か、日本?

外国の食料自給率(カロリーベース 2007年)
 アメリカ    124%
 カナダ     168%
 ドイツ      80%
 スペイン     82%
 フランス    111%
 イタリア     63%
 イギリス     65%
 オーストラリア 173%

私が生まれた1963年の食料自給率は、日本が72%、イギリスは43%だったのだが。


食料自給率の部屋 農林水産省