品性を疑う痴性

嵐の櫻井翔が、報道番組「NEWS　ZERO」で、元日本兵に対して「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は？」という質問をして炎上している。

この元日本兵は、魚雷を投下する雷撃機「九七式艦上攻撃機」の搭乗員として真珠湾攻撃に参加したということなのだが、戦争を経験した人に対して「相手を殺してしまった感覚は？」などという質問をしてしまう感性に驚く。

これって、言い換えたら「あんた、アメリカ兵を殺したんだけど、わかってんの？人を殺すって、どんな感じ？」と言っているのと同じだ。

普通の感覚なら、こんな言葉は出てこないと思う。

これに対して、「櫻井に悪気はなかった」とか「戦争を知らない世代に伝えたかったことを直接的な言葉で聞いただけ」とか擁護するヤツが出てきているのだが、そういう問題ではないだろう。

「戦争についてどう思っているのか」ということを聞きたかったのであれば、もっと別の聞き方があったはず。

今回の質問のし方がどうのこうのと言う以前に、もともと櫻井には知性が感じられないと思っていた。

「櫻井は慶応を出ているから賢い」と思っている連中が多いかも知れないが、東大を出ているのにバカ丸出しの国会議員だってたくさんいる。

見かけもそうだったけど、普段の発言も結構上っ面だけをなぞっているようなものが多くて、頭の良さを感じたことはなかった。

頭がいい悪いというよりは、品性の問題かも知れない。

今回、それが露呈してしまっただけ、という気がしないでもない。

でも、そんな櫻井も、晴れて北京五輪のスペシャルキャスターに就任したそうだ。

同じく就任した荒川静香が、「櫻井さんは競技を伝える上で、どの競技も深く、いろいろな視点で見てらっしゃるので勉強になります。やはり語彙力があるので、言葉の表現方法にはいつも感心しています」とコメントしているようだけど、荒川に今回の発言について、どう思うか聞いてみたいところだ。

できれば、櫻井がチャイナの代表選手に「おたくの国の女子テニス選手がいろいろと問題になっていますが、どう思いますか？」などと聞いてほしいけどね。

でも、チャイナマンセーのコメントばかり連発するんだろうなと思う。