はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

拉致問題を考える集い

2007-10-21 | 日記
昨日は、「拉致問題を考える埼玉県民の集い」に参加。

この手の集会に参加することは滅多にないのだが、いい機会なので浦和まで出かけて行った。

地元の「救う会」の方々を中心に、拉致被害者田口八重子さんや特定失踪者のご家族が出席。
政治家からは、中山恭子参議院議員を初めとして、県会議員・市会議員の面々も多数。

多めに見積もって、約1万人が参加しただろうか・・・

というのは、もちろんアサヒっているわけで、実際は500人入る会場で、満席ではなかったから、400人強といったところだろうか。

さて、集会では、関係者の挨拶や政府制作のDVD上映、決議文の採択などがあった。
被害のご家族の方々の挨拶は、あまり慣れていないせいか、言葉に詰まるところもあったが、やはり言葉に重みがある。

中山参議の言葉にも、5年前に拉致被害者5名を北朝鮮に返さなかった実績からか、しっかりとした内容だった。
重い話を聞き、厳しい話に耳を傾けた最後に、皆で「ふるさと」を歌ったときには、さすがにちょっとウルっときた。

しかし、一番印象に残ったのは、「救う会全国協議会会長」の佐藤勝巳氏の言葉。

やや淡々とした話口なので、力強さには欠けるが、ものすごく説得力があった。
中でも、湾岸戦争時に一ヶ所に収容されたイラク在住の外国人の中で、唯一日本人だけが、他の外国人とは違う反応を示した、という話は重かった。
収容施設の上空を飛行機が飛んできた時に、他の外国人は一様に窓際に近づいていくが、わが日本人だけは、施設の隅っこで丸くなって震えているのだそうだ。
その理由は、外国人の場合「わが国の軍が助けにきてくれた」と思うそうだ それに対して日本人は「また戦闘機が攻めてきた」と思うらしい。
つまり、「わが国の軍(自衛隊)が助けに来た」とはゼッタイに思わないということだ。
これは、はっきり言って情けない。
佐藤氏も「これでは国の体をなしていない」と憤慨しておられた。

この責任は、戦後の日本の教育にもあろうが、少なくとも外国では、外務省(大使館)が国民のために何にもしてくれない、ということが大きな問題だと思う。

かつての杉原千畝氏のような外交官は、今はどこにもいないようだ。
ただただ現地でエラそうにしているだけ、という話も聞いたことがある。

少なくとも、拉致問題は、キチガイ国家北朝鮮の日本に対する侵略・テロであるにもかかわらず、いまだに「対話」だとヌかしている政府には、そもそも国際問題だという認識はない。

「拉致問題の解決なくして国交正常化はあり得ない」と言うが、あんな国と国交を結ぶ必然性など、どこにもない。
メリットがないどころか、デメリットばかりだ。

しかし、政治家の中には、そうは思っていない輩が多いように思う。
昨日の集会に参加した議員にも、「今はそういう流れだから」という理由だけで参加したようなヤツもいた。
話の途中で、一際声を張り上げて「そうだ!」と叫ぶヤツ、中山参議の話が終わった途端に退席し始めたヤツらは、おそらくそうに違いない。

そもそも、参加した議員などいちいち紹介する必要はない。
政治家の力が必要なのはわかるが、彼らは主役ではない。
脇役に徹してこそ、彼らの力が示されよう、というのに、こいつらはただ目立とうしているだけにしか見えない。

ついでに言うと、司会者も下手だった。

出席者の氏名を事前に確認するのは、最低限のマナーだ。
当日欠席しているのを確認もしないで名前を呼ぶのも、他の出席者に失礼だろう。

皆さんの挨拶が良かっただけに、議員と司会者がちょっと場の雰囲気を壊していたように思う。

いずれにしても、いい勉強になりました。

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