はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

後味の悪い裁判

2012-02-21 | 日記
1999年山口県光市で起きた母子殺害事件は、最終的に鬼畜・大月孝行の死刑が確定して終結した。

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY201202200258.html


それにしても、胸くその悪いというか吐き気のする裁判だった。

事件そのものは、単なるキ○ガイが起こした殺人であり、異常な犯行とは言え、取り立てて「特異」な犯罪でもなかった。
それを、特異な裁判に仕立てたのは、ひとえに安田好弘率いる弁護士団の「異常」な行動に尽きる。

この裁判に対して、弁護士が何と21人も徒党を組んで、裁判を引っ掻き回したのである。

この犯人・大月は、当初犯行を認めていた。
それが、急に殺意を否認するようになった上に、その理由がキチガ○じみていたので、ものすごい違和感が、この弁護団に対して向けられるようになったわけだ。


その理由とは、以下のものだった。

・強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた
・(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ
・乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから
・死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから


誰がどう読んでも「はあ?」というものだ。

最初からこの犯人がこう言っているのだったら、「こいつ、頭おかしいのか?」と思ったかも知れない。
しかし、この手の発言が続くのは、第一審・第二審が終わった後、差し戻し審になって以降である。
常識的に考えて、弁護団が変な入れ知恵をしたとしか思えない。

弁護団の「作戦」としては、この犯人に対して「殺意はなかった」ということよりも、「まともな判断ができる人間ではない」という方向に持っていこうとしたように思える。

実際、今回の判決においても、裁判官4人のうちの1人は「犯行時の年齢に比べ、精神的成熟度が相当低かったことがうかがえる以上、改めて検討し直す必要がある」として死刑に反対意見を表明している。
弁護団の「作戦」に、まんまとハマってしまったわけだ。

しかし、そもそもこの犯人は、被害者宅に「排水検査を装って」侵入している。
つまり、無理やり押し入ったわけではなく、被害者が家の中にすんなり入れてくれるよう、「考えた」結果の行動である。
「精神的成熟度が相当低い」ようなバカには、そんな考えは及ばない。

「殺意はあったか・なかったか」とか「計画的だったかどうか」とかいう以前に、何がしかの犯罪を行おうとしていたのは間違いない。
しかも、行き当たりばったりではなく、ちゃんと考えている。

にもかかわらず、この犯人に対して「精神的成熟度が相当低いとうかがえる」などと判断するような裁判官って、相当精神的成熟度が低いと思う。

さらに、犯行理由の中に出てくるのが「ドラえもん」や「魔界転生」である。
こんなことを本気で思っているとしたら、普段の会話からして異常なはずだ。

しかし、こいつが友人にあてた手紙(の一部)を見る限り、鬼畜度は相当なものだが、かなりまともな思考をしている。

その部分も、いちおう記しておく。


~殺された母子の夫に対して~
「ま、しゃーないですわ今更。被害者さんのことですやろ?知ってま。ありゃ―ちょうしづいているとボクもね、思うとりました。でも、記事にして、ちーとでも、気分が晴れてくれるなら好きにしてやりたいし」

~裁判で不幸な生い立ちを演技したことを振り返り~
「知ある者、表に出すぎる者は嫌われる。本村さんは出過ぎてしまった。私よりかしこい。だが、もう勝った。終始笑うは悪なのが今の世の中だ。ヤクザはツラで逃げ、馬鹿(ジャンキー)は精神病で逃げ、私は環境のせいにして逃げるのだよ。アケチ君」

~凶行を振り返り~
「犬がある日かわいい犬と出会った。…『そのままやっちゃった』 これは罪でしょうか」

~今後について~
「5年+仮で8年は行くよ。どっちにしてもオレ自身、刑務所のげんじょーにきょうみあるし、 速く出たくもない。キタナイ外へ出る時ば完全究極体で出たい。じゃないと2度目のぎせい者がでるかも」



「無期懲役」に対して、ちゃんと理解もしているし、「怪人二十面相」になり切ってみたり、「犬」の例えてみたりするところは、少なくとも「バカ」にはできない。

これを見ても、なお「精神的成熟度が相当低いとうかがえる」と判断するのなら、この裁判官の精神鑑定が必要ではなかろうか。


そんなアホな理屈で裁判を引っ掻き回した弁護団は、記者会見の席上においても、被害者に対して神経を逆撫でするようなコメントばかりで、いったい何がしたかったのか、まったく理解できなかった。

もしかしたら、こいつらは「こういう理由で反論してみたら、どうなるか」といういろんなシミュレーションをするために、実験台としてこの○チガイ少年を利用しただけなんだろうか、とさえ思った。

しかも、21人という大人数で徒党を組むという、彼ら自身の責任を回避するべく卑怯な作戦も取っている。
だいたい、「誰が、ドラえもんなんか持ち出してきたんだ!」と追求したくても、21人もいれば、誰がそんなアホなことを言い出したのか、特定することはできない。


あまりのヒドさに、当時まだ弁護士だった橋下徹氏が「たかじんのそこまで言って委員会」の中で、この弁護団に対する懲戒請求をするよう呼び掛けたことに呼応して、私自身も実際に懲戒請求書を送付したほどである。
最終的に約7600通の懲戒請求書が届いたようだけど、その一人は私だ。

結果的に、何の効果もなかったわけだけど、それくらい腹が立った。
キチガ○大月よりも、安田以下の弁護団に対して怒りの気持ちがこみ上げてきた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B8%82%E6%AF%8D%E5%AD%90%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E6%87%B2%E6%88%92%E8%AB%8B%E6%B1%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6


いずれにしても、この事件は、これでいちおう終結するわけだけど、ホントに本村さんは大変だったと思う。

普通に裁判をやるだけでも大変だろうに、わけのわからない人物が次から次へと登場してきて、いわれのない誹謗中傷もあったと思う。

いつものことながら、「死刑になれば、それで気が済むのか」というヤツがいるが、そんなことは、自分が被害者でなくてもわかる。

それは、「犯人が死ねば気が済む」のではなく、「自分の身内が殺されているのに、犯人はのうのうと生きていることに我慢ができない、耐えられない」のである。

中には、「被害者の分まで生きて、今後社会のために貢献したい」とかいう犯人までいる。
こんなヤツがいる、ということを考えるだけでおぞましいはずだ。
つまり、「死んでほしい」ではなく、「存在そのものが消えてほしい」のだ。
それは、現状では「死刑」以外にはない。
だから、結果的に死刑を求める、ということになる。
私は、そう思う。


もし、私が本村さんの立場だったら・・・

とてもじゃないけど、冷静にはいられない。
下手に自分の感情を抑えようとしたら、そのまま憤死してしまうかも知れない。

そういう想像をしてしまうほど、この事件は後味が悪い。



最後に、キ○ガイ弁護団のメンバーを参考までに挙げておきます。


安田好弘(第二東京 港合同法律事務所)
足立修一(広島 足立修一法律事務所)
村上満宏(愛知県 名古屋法律事務所)
新谷桂(第二東京 リベルテ法律事務所)
今枝仁(広島 まこと法律事務所)
新川登茂宣(広島 新川法律事務所)
山崎吉男(福岡県 大濠総合法律事務所天神オフィス)
大河内秀明(横浜 横浜シルク法律事務所)
小林修(愛知県 小林修法律事務所)
河井匡秀(東京 河井匡秀法律事務所)
本田兆司(広島 桂・本田法律事務所)
松井武(第二東京 港合同法律事務所)
山田延廣(広島)
井上明彦(広島 広島法律事務所)
北潟谷仁(札幌 北潟谷法律事務所)
湯山孝弘(第一東京 湯山法律事務所)
舟木友比古(仙台 舟木法律事務所)
岩井信(第二東京 優理総合法律事務所)
中道武美(大阪 中道法律事務所)
岡田基志(福岡県 岡田基志法律事務所)
田上剛(広島 たのうえ法律事務所)



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