どうして、そんなに短絡的に動くの？

私が勤務している事務所のカウンターに、今コンビニなどでもやっているようなビニールシートをぶら下げて、飛沫感染を少しでも防ごうと考えて、AMAZONで探してみたところ、軒並み「売り切れ」となっていた。

やはり、みんな同じようなことを考えているんだなあ、と思いつつ、念のため楽天でも検索してみた。

そうしたら「２～３営業日以内に発送」とかいう商品がたくさん出てきたので、同僚とも相談して「よし、買おう」ということになった。

そして、購入手続き画面までいったところで、突如「在庫なし」という表示が出てきた。

まさに「はあ？」である。

だったら、最初のところで「在庫なし」って表示しとけよ。

だから、楽天は嫌いなんだ。

とにかく、こういう「わかりやすさ」に決定的に欠けるし、一回でも購入しようものなら、次から次へとＤＭメールが飛んでくる。

その都度「いらない！」にチェックを入れても、まったく意味なし。

いったいどうすれば、こんなわけのわからないシステムにしてるのか理解不能だ。

もしかして、社内ではみんな英語で話をしているから、お互いに何を言っているかわからない状態、というわけではなかろうな。


そんな楽天の話。

一部で「ＰＣＲ検査の件数が少ない」と言われていることに便乗して、企業向けにＰＣＲ検査キットを発売することにしたそうだ。

以前触れた孫正義もそうだけど、どうしてこうも短絡的に行動しようとするかね。

現在検査機関で実施している検査にしたって、精度が７割程度と言われているのだから、間違えて「実は陰性なのに陽性と診断される」あるいは「実は陽性なのに陰性と診断される」場合が少なくない。

しかも、今のところ武漢肺炎（新型コロナ）そのものに治療法がないのだから、むやみやたらと検査をしたところで混乱するばかりだ、ということが理解できていない。

https://blog.goo.ne.jp/habutemushi/e/70444bab6d75f297bd49e95f36b6749a


楽天は「販売対象は出勤せざるをえない職種。医療機関や建設業などの法人から問い合わせがある」ということで販売に踏み切ったことのようだけど、「症状はないが感染している人が、そうと気づかず、周囲に広げてしまうこともあるので、安心して働く手がかりになれば」と言っているそうだ。

だから、そんなの「安心する」材料にはならない、と言っているのにわからんか？

日本医師会も「検体の採取が不適切なら、結果は信用できない。周囲に感染が拡大する危険もある。対策をとれるのか」と指摘しているが、まったくその通り。

https://www.asahi.com/articles/ASN4Q6TPMN4QULBJ00Z.html

素人が実施する検査なんて、アテにならないと言っているのに、そんないい加減な検査で「陰性」と判断されたからと言って、安心なんかできるはずがないだろう。

逆に、感染してもいないのに「陽性」と判断されたら、いったいどうするの？

たぶん「お前は会社に来なくていい」と言うんだろうが、その人のケア（その後のフォローや給与問題等）はどうするつもりなの？

楽天としては、「私たちが判断したわけではありません」とか言って逃げるつもりなんだろうが、いい加減な検査が横行したりすれば、企業だって大混乱だろうに。

どうして、孫とか三木谷って、偽善者ぶっていろいろとぶち上げるかね。

もう少し、事前に専門家の方たちに相談しろよ。

まあ、どうせ都合のいい話しか聞かないのだろうけど。