この歌詞の意味がよくわかりません！？

休みの日に、テレビで見たい番組がない場合などに、よくCATVで「カラオケ　ベストヒット」みたいな番組を見ることがある。

毎週見るわけではないが、カラオケ・ランキングは、数か月程度ではほとんど動かないので、見るたびに同じ曲を聞くことが多く、結構いろんな曲を覚えてしまった。

親切にも字幕で歌詞が出てくるので、中には歌詞（あくまでも一部だけど）を覚えた曲もいくつかある。

ちなみに、今週見た放送では、ランキングは以下の通りだった。


1位　ドライフラワー　　　優里
2位　猫　　　　　　　　　ＤＩＳＨ
3位　夜に駆ける　　　　　ＹＯＡＳＯＢＩ
4位　うっせぇわ　　　　　Ａｄｏ
5位　Pretender　　 　　　Ｏｆｆｉｃｉａｌ髭男ｄｉｓｍ
6位　マリーゴールド 　　あいみょん
7位　炎　　　　　　　　　ＬｉＳＡ
8位　残酷な天使のテーゼ　高橋洋子
9位　丸の内サディスティック　椎名林檎
10位　怪物　　　　　　　　ＹＯＡＳＯＢ
11位　小さな恋のうた　　　ＭＯＮＧＯＬ８００
12位　高嶺の花子さん　　　ｂａｃｋ　ｎｕｍｂｅｒ
13位　さよならエレジー　　菅田将暉
14位　紅蓮華　　　　　　　ＬｉＳＡ
15位　魔法の絨毯　　　　　川崎鷹也
16位　Ｌｅｍｏｎ　　　　　米津玄師
17位　白日　　　　　　　　Ｋｉｎｇ　Ｇｎｕ
18位　Cry　Baby　　　　　Ｏｆｆｉｃｉａｌ髭男ｄｉｓｍ
19位　キセキ　　　　　　　ＧＲｅｅｅｅＮ
20位　カブトムシ　　　　　ａｉｋｏ


カラオケのランキングなので、最近のヒット曲もあるが、「残酷な天使のテーゼ」みたいなかなり昔のものまで入っている。

個人的に好きな曲は、Ｌｉｓａの「炎」「紅蓮華」、菅田将暉の「さよならエレジー」あたりだ。

あいみょんの「マリーゴールド」もいい曲だと思う。
先月あたりまではずっと1位だったはずなのに、今回は6位に落ちていたので、どんな新しい曲が上位に出てきたのかと思っていたが、単にお馴染みの曲と入れ替わっているだけだった。

さて、今回この話題を取り上げたのは、「いい曲がいっぱいあって嬉しい！」と言いたいわけではない。

毎週上位にランクされて流れてくるのだけど、かったるいメロディーもさることながら、歌詞の意味がさっぱりわからなくて、「何で、こんな曲が人気あるの？」と思っている曲がある。

それが、今回のランキングでは15位の「魔法の絨毯（川崎鷹也）」だ。

この歌に、次のような詞が出てくる。

『アラジンのように魔法の絨毯に乗って
迎えに行くよ、魔法は使えないけど
お金もないし力もないし
地位も名誉もないけど
君のこと離したくないんだ』

『ジーニーのように魔法のランプから出て
笑わせるよ、魔法は使えないけど
お金もないし、力もないし
地位も名誉もないけど
君のこと守りたいんだ』

たまたまネットで検索していたら「この歌嫌い！」という声が多いようだったので、「あら、私と同じことを思っている人がいる？」と調べてみたら、そうじゃなくて「お金も、力も、地位も名誉もないのに、どうして女性を守れるんだよ」というものだった。

ただ、これに対しては、歌詞の冒頭部分にその答えが出てきているので、別に違和感はない。

私が気になるのは、以下の部分だ。

「アラジンのように魔法の絨毯に乗って迎えに行くよ、魔法は使えないけど」
「ジーニーのように魔法のランプから出て笑わせるよ、魔法は使えないけど」

気になる理由は簡単。

「魔法が使えないのに、どうやって魔法の絨毯に乗ったり、魔法のランプから出てきたりできるんだよ！！」ということだ。

つまり、文章としておかしいと思うわけだ。

この部分が、「アラジンのように魔法の絨毯に乗って迎えに行きたいよ。でも、ぼくは魔法が使えないんだ」あるいは「ジーニーのように魔法のランプから出て笑わせたいよ、でもぼくは魔法は使えないんだ」ならわかる。

「行くよ」ではなく「行きたいよ」、「笑わせるよ」ではなく「笑わせたいよ」にしないと、意味が通じないと思う。

いずれにしても、「魔法は使えないけど」の部分はいらないと思う。

まるで、掛け合い漫才で「わし、明日〇〇を買いに行くんや。でも、わし金持ってないねん」とか「わしの趣味はドライブや。でも、わし免許持ってないねん」というやり取りをしているみたいな感じ！？

要するに「何じゃ、それは！」という定番のツッコミが入るボケ、みたいなもの。

でも、そういうコミックソングではないようなので、余計に違和感がある。

逆に「魔法は使えないけど、何としても君を守るよ」と言いたいのなら、アラジンとかジーニーなんか、わざわざ出さなくてもいいのではなかろうか。

いつもこの曲を聞くたびに、この部分に引っかかるのだけど、それ以前に、この曲って、結構ダルいぞ。