久しぶりの鳴門。海峡を一望の千畳敷。
リゾートホテルに食事に来たり、海峡にかかる橋を渡ることは、ままあるのだが。
島田島スカイラインを渡り、千畳敷きの展望台まで足をのばすことは、何年ぶりかしら。
内の海には無数の筏が浮いている。小舟が行き来。美しい。
千畳敷きに、吉川英治の碑が建っている。ここは、小説( 鳴門秘帳 ) のモデルの地。
吉川英治の初期の名作だ。子供の頃、市川雷蔵の主演の映画を観た。
今の若い人は知らないだろう。
並んで、徳島の俳人の句碑が建っている。
☆ 松は実に潮鳴りの昼遠くなりぬ 今枝蝶人
千畳敷きの展望台を降りて行くと、渦の観潮船乗り場、大塚国際美術館、
リゾートホテル、がある。
何も無かった、昔の浜辺が好きだった。どこかのリゾートの二番煎じになってしまっている。
観光地として苦戦を強いられているみたい。
しかし、海はきれい。手をかけない漁師料理の魚は、ほんとうに美味しい。
☆ 九十九の渦を炎天に逆立たしむ 橋本夢道
★ 蒸暑し小鳴門いまは渦たぎち 波多野爽波
💛 小鳴門やどどどどんと夏の潮
💛 松掠め夏潮掠め鳶舞ふ