老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

お遍路

2015-05-19 10:21:25 | 俳句
 時々参加する、遍路のこと。

心に残り、お別れした後も気にかかっている方々。問わず語りに聞かせて
貰った遍路に出た理由。

 東北大震災で、津波で家は流され、息子を失った方。
仕事を持っていた為、定年退職をし、やっと四国遍路に来ることができた。

 卒業式の日にあの震災がおこり、以後、あの放射能で家には帰ることが出来ない。
大熊町の青年。今は関東の大学で、学生生活を送っている。

 家庭生活で不協和音が出て、解決の為にお遍路に出た。家を出て問題解決しようと
思い、ひたすら歩いている。残っている家族が気になり、留守の家に電話をするが、
自分が考えているように、家族は自分のことを心配するでもなく何の変化もない。
私と年齢が同じくらいの東京の女性。

 北海道からの女性。この方も年齢は、私と同じくらい。
真直ぐ正直に人生を歩いて来た。ただ、この道は正しいと思い迷わずに進む、
しかし近道はした。
これだ良かったのか?自分探しの徒遍路。

 超難関の有名大学を卒業し、誰でも名前を知っている、一流企業に就職した息子。
一年たらずで会社を辞めて、それ以来家に引きこもりの毎日に。
ご両親が、四国遍路の旅に。

コメントなどは、さしはさめない。色々な人が、遍路をしている。
しかし、どなたも遍路に出ると何かがある。お大師さまのご加護を感じると
お話して下さった。遍路に出て良かったと一様におしゃっていた。後悔はない。。。と

少し不謹慎かな。ここで俳句は。

   ☆  お遍路の誰もが持てる不幸せ   森白象

   ☆  一人ゆくまだ少年の遍路かな   杉原美代子

   ☆  岩走る垂水一番遍路来る     教子







  
コメント
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