老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

秋 の 雲

2016-09-11 08:52:12 | 俳句
        🍒    背伸びしても見えぬ故郷鰯雲

      

駐車場の隣に停まっていた車のフロントガラスに映っていた雲。
思わず、空を見上げると一面に鰯雲が出ている。


  「 空    山村暮鳥 」

       おうい雲よ
       ゆうゆうと 馬鹿にのんきそうじゃないか
       どこまでゆくんだ
       ずっと磐城平の方までゆくんか

雲を見るこの 詩 が浮かんでくる。
俳句にもたくさん良い句があるけれど、私にとっての雲は、子供の頃に教科書で習ったこの詩がなぜか一番に印象深い。 


     ☆    鰯雲人に告ぐべきことならず    加藤楸邨

船員さんや、漁師さん。雲を見て、生業をしている方々には大切な指針でもある。
が 雲には特別に感慨深いものがある。 
嬉しい時、哀しい時、空を仰ぐと 雲がある。
足の速い動物みたいな形の雲。鯨に見える雲。
一時の思いを忘れてしまうことしばしば。
楸邨の句も雲を見ているうちに、自分の心根を消化した感がある。

そんな昨日の秋の雲であった。 
コメント
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