老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

こ て ふ る、、、、俳句

2016-09-20 10:32:29 | 俳句
          

(こてふる) の意味?
説明できない。
誰か知らない?
初めて俳句を教えてくださった、先生が
「この句はこてふっている」 とよく使った言葉である。
富安風生さんの秘書で、俳誌「若葉」に編集にも携わっていた方が使っていた。
私なりに、それらの句を解釈?理解をしていたのは、左官屋が壁にこてこて土の上塗りを何度も繰り返している様な意味あいとおぼろに思っていた。
下手な句を上手にみせようと、奇抜な言葉の斡旋で人を煙に巻いて、本質から離れたところで、興味を誘うような表現をする。
先生の傍にいて、そんなふうに「こてふっている句」と評した句を私なりに解していた。

今、「古志」の先生の教えに
* レトリック(言葉の技巧)にこだわるな
* 言いくるめたりごまかすな
 
本質は全く同じである。

   

しりとり俳句で私の琴線に触れた、ああ良いと思った句があった。

    🏇     そこからは花野の風が吹いてをり   猫髭 

句なんぞというものは、変に小理屈つけて評をしないで良いと思う。
それこそ こてふった 選評を書かなくても、私の心に触れた良い句でいいではないか。
しりとり俳句で時々、良い句に出会い、しりとり俳句ここにありと思うことがある。

この句を繋いで メルヘンの国の住人ラスカルさんが、、

    🍂    花野までアリスの国の風が来る   ラスカル

    🍂    帽子なくしアリス泣いてゐる花野    むめこ

    🍂    白萩やアリスは兎追ひ駆けて    ラスカル

    🍂    箒目のきれいな朝萩揺るる   てまり

    🍂    爽やかやきれいなアリスの二重の目    むめこ

とつながれていった。
たかがしり取り されどしり取り、、、楽しいこと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜長です~

2016-09-19 07:44:26 | 俳句
「◌◌◌◌堂編集日記」のブログを読む。
自分の社で刊行した句集の紹介をしている。
これには、句集からの抜粋句が載っていてなかなか面白い。
世の中には素晴らしい俳人が沢山いて、田舎の俳句愛好者には眩しくてたまらない。
最近、名前だけは知っていた方の顔写真と紹介があった。
知り合が崇拝者で、彼女とファクス俳句会なるものをやっていると聞いていた。
まあそんなところの人にブログの中で、お目にかかるとは
「それはそれは」、、、

どの方の句集を読んでも、一番に新鮮な衝撃がある。
厳選をした句集の中のそれらの中から又、編集ブログ者が選んだ句であるから、良い句が並んでいる。
そこらのしりとり俳句にうつつを抜かしている者は、冷たい水で顔を洗えと云われたような気のする俳句が羅列されている。
「井の中の蛙」の身を振り返り淋しいと感じる時なのである。

本を買わずして、図書館に行かなくても、この方々の俳句を読めるのは、何とも手っ取り早いインターネットの利用のやり方なんでしょう。

最近、見つけたブログであるから、少し、あてずっぽうにページを繰っていたら、
何となんと、何と、なんと、、、
猫さまを名乗る方のお仲間達が写っている写真が載っていた。
私が師の次に尊敬をしている俳人である。
そして彼の所属しているらしい結社のブログの中から、遠い遠い遥かの過去の知り合いの名前を見つけた。

俳句にあいそ尽かして俳句から遠ざかっていた頃の知り合いが事あるごとに、ネットの中に顔を出す。
変な例えようだけれど、その世界で出世をして、まあ、ありていにいえば大きく成長をして。。。。
亡くなった主宰の跡を継いで主宰になっていて総合誌の選者をつとめたり、総合俳誌の特選常連者だったり。
あいそを尽かして故郷を捨てた者が気がつけば身の置き所はやっぱり故郷だったと後悔はしていないけれど、又居心地のよい故郷に舞い戻っている自分を照らし合わせてみる。
いいなー。俳句って。
しかし、広くて狭い俳句界だと、このページを読むたびに思う。

そんな夜長を昨夜は過ごした。

このページの難は、書くことが無い時は安易に、読売新聞のその日の「四季」を載せていること。節操が無い。
と思ったのだけれど、「四季」に取り上げられている句はよい句ばかり。俳人にとっては名誉なことだ。自分の会社で出版した句集から櫂氏が取り上げ、その句が載るということは、そう宣伝だ。。。。


      🍒    はないちもんめ負けた子が消ゆ秋の暮
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季語にあった (ピーマン)

2016-09-18 10:35:30 | 俳句

         🍒    七色のピーマン厨の神が笑む

         

お隣からカラフルなピーマンをいただいた。
最初、七色唐辛子が大きく育ったものかと思った。
ピーマンだと教えられる。
カラフルで、食べるより先に写真に収めた。
私だけが知らなかったのだ。見ていて楽しくなる。
台所が明るく楽しくなったような気分。

さて、ピーマンは季語か?
今までピーマンの句を作ったことなかった。
「季語と歳時記」
(三秋 ) 
ナス科の一年草。白い花のあとに青い実をつける。秋、真紅の色づくと辛みが一段と増すために、香辛料として用いる。
又、ピーマンは獅子唐辛子の一種で大型のもの、料理の材料のほかサラダ用に用いられると。

あたりまえだ~。自分の勉強不足を棚に上げちゃ駄目だぞ。

 
       ☆    ピーマンの韓紅や恐るべし    相生垣瓜人

       ☆    ピーマンを浮かべて水に朝の色    ふけとしこ

ピーマンそのものの例句は少ない。
朝毎の野菜ジュースで残ったピーマンはサラダにしようか? 野菜カレーを作ろうか? ピクルス。 それとも、、、、、
(毎朝 ジュースにピマンを入れているが喉をさし、青くさくて、美味しくはない。)

  

姫 のお気にいりの机。
最近は昼寝も夜もこの机の上にいる。
私の簡易ベッドの枕もとに置いていた。
そこで、私と一緒に寝ていた気分であったのだろう。
私がベッドを畳んでからもそこが気に入りの場所に。
彼女も老猫に。少ししか動かなくなった。いつも哲学者のように考えている。

      🍒    哲学者ごと猫とゐる秋黴雨
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朴の実

2016-09-17 08:42:55 | 俳句

         🐢    朴の実の色づくは未だ先のやう

        

ネット句会に投句。
並選。
曼珠沙華を見に行った公園で朴の木を見つけた。
仰ぎ見ると、青い実がついている。
通りかかった公園の管理人に尋ねると、朱く色づくのはずっと先のことだと言う。
「色づいた頃に来ます。」と言うと
「鳥たちが朱くなるのを待っていて片端から啄んでしまうから、タイミングがいりますよ」
と返事が返ってきた。

        森の木陰の擬宝珠の花

  特選句から
       🐢    芋の葉のまづ見えて来し四国かな    三玉一郎
         思わず笑っちゃた。よくぞ句に。
         徳島空港に飛行機が着陸しようとすると飛行場の周辺の砂地に
         植えた、鳴門金時のさつま芋畑が見えたのだ。


       🐢    月光や座禅の僧は石ころに    山本桃潤 
         宇宙の果ての水の地球の座禅の僧。
         石ころだろうが、砂利粒だろうが、よいではないか。生きて
         存在感を示している。滑稽なこれも名句でしょ。

特選句と自分の並選の句を比べる。
欠けているものはよく判っている。
見えぬものが見えていない。それは当たり前のことだが、見えぬものを掘り下げて見える所に引っ張り出す力が無い。
精進が足らない。    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

けんびき風邪

2016-09-16 11:01:23 | 俳句
    

(けんびき)は(痃癖)けんべきとも。
首すじから肩にかけての筋がひきつる。肩凝り。

心臓の手術が終わって、健康になったと過信をした。
買物、公園の散策と遊びにちかい行動の数々。無理をしていたのかも。
四、五日前から、微熱とくしゃみと喉の腫れ。
たまてっいたストレスがけんびきに巣くって、風邪の症状をきたした。
きっと。。。(けんびき風邪)とはそのようなもの。

昨日は特定疾患の難病指定の半年に一回の検査日であった。
医大のことを考えると、子供が登校拒否をしていると同じ症状になる。
お腹こそ痛まないが、カッーと身体が熱くなり胸が動悸うつ。
それで、医大に電話をして、予約日の変更を願う。

心臓の主治医も難病の主治医も四十才くらいであろうか。
どちらも、症状の仔細を懇切丁寧に説明をしてくださる。
群馬医大の鼻が天を向いていた唯我独尊の殺人医師と比べてしまう。
医大は研究、研鑽を積んで、教授に上りつめたり、地域の病院の担い手になってゆくのは百も承知。
研究材料、手術の試験台なぞと云っては実も蓋も無い。
私にとっては神さまのような先生方なのである。
しかし、昨日は風邪をひいていたこともあり、ズルをしてしまった。

   

     🌠    最北のかりがね寒き岬かな

     🌠    ランタンの灯影ゆれゐる星月夜

     🌠    臥す吾にカーテンを開け月見よと  
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする