Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

米国他の不審気球問題・・我国で生じたら、撃墜を可能にするのは 信念ある政治判断だ

2023-02-13 21:27:39 | 国際・政治

先日生じた トルコ・シリア両国を襲った大震災は、遂に犠牲が 3万人を大きく超え、被災者総数は 2000万人を超える凄惨な状況に陥っている様だ。我国を含む各国から多くの支援が入るも、シリア国内は内戦中という事もあり、物理的にも 技術的にも中々に行届かず、シリア国の被災地からは大きな不満も表されているやに聞く。

ここは国際連合の関係が適切に采配し、少しでもトルコ国に近いレベルでの支援が叶う事を祈念してやまない。同じく紛争中の侵略側・ロシア国に近い国家的立場とはいえ、国民の命とは平等に向き合わなければならないはずだから。とまれ 改めて被災地に向け、犠牲各位への弔意と 被災各位へのお見舞いの意を新たにしたい。

本題です。この所の北米大陸への気球メインの不審な飛行物体の目撃が相次ぎ、昨日今日は 米合衆国に加え、北隣のカナダ国内への飛来もあったとかで、バイデン米大統領が トルドー加首相と協議の上、地上の住民各位と民間航空機への脅威に配慮して やむなく撃墜の挙に出たとの報も聞いた。米・加両国共、領空侵犯に遭っている以上 此度の撃墜措置は適切な判断によったものと信じたいが、もしも我国が同様の事態に直面した際 こうした断固たる処置に出られるのか、各方面から疑問も呈されている様だ。この事につき、先日の時事通信ネット記事を引用して みて参ろうと思う。

「偵察気球、自衛隊の対応は=撃墜可能も過去に例なくー武器使用にハードル、技術的問題も」

米軍の戦闘機が 中国(大陸)の偵察気球を撃墜して 2/11で 1W。(我)国内上空でも近年、似た飛行物体の確認が相次ぐ。防衛省は「気球でも領空侵犯に当たり、必要な対処をする」と 撃墜を含めた対応があり得るとの立場を取るが、武器使用のハードルの高さや技術的な問題から 実際には難しいとの見方が多い。

類似の飛行物体は 2020=令和 2年 6月と 2021=同 3年 9月、宮城県など東北地方で目撃された。浜田靖一(はまだ・やすかず) 防衛相は 2/10の定例会見で、昨年 1月にも九州西方の公海上を飛行する所属不明の気球を、自衛隊の哨戒機が確認していたことを明らかにした。

自衛隊法は 領空侵犯した航空機などに対し、強制着陸や退去をさせるため必要な措置が取れると規定。緊急避難や正当防衛に該当する場合は武器使用も可能だ。航空(宇宙)自衛隊は同法に基づき、戦闘機の緊急発進(スクランブル) で警戒監視に当たっている。

通常は 領空外側の防空識別圏で進路変更を求め、従わず領空に侵入すれば 警告射撃など強制的な措置を取るという流れで対応。相手が無人でも同様の手順という。

スクランブル回数は 2021=令和 3年度で 1004回に上り、大半は中国(大陸)やロシアの軍用機や (無人機)ドローンが対象だ。国際法上は 気球も航空機に相当するが、気球に対するスクランブルの公表例はこれまでない。高度や速度からレーダーで判別できるため、脅威が少ないと判断していたとみられる。

浜田防衛相は 2/7の定例会見で 気球撃墜について聞かれ「可能で、必要なら 実施する」と話した。ただ、過去に自衛隊が領空侵犯で対象を撃墜した例はなく、2020=令和 2年 6月に今回と似た物体が確認された際、当時の河野太郎防衛相は「安全保障に影響はない」とし、自衛隊はレーダーで監視したが 撃墜などの対応は取らなかった。

現場からは 対応の難しさを指摘する声が上がる。ある空自関係者は「気球は戦闘機の巡航高度よりかなり高い所を飛んでおり、速度差も大きい。対応には 高度な技術や特別な装備が求められる」と話す。防衛省幹部は「気球に対して緊急避難や正当防衛が成立するのか。ハードルは高い」と指摘。「外交姿勢にも左右される。政治的な判断が不可欠だ」と強調した。(引用ここまで)

過日も指摘した記憶があるが、米軍が偵察気球とされる飛行物体を撃墜した措置は、我国にとっても学ぶ所が大きい「ケース・スタディ」として受け止めるべきだ。「技術的になも対応が難しい」とするのは「現状では」の話で、そこの辺りは 時事通信をも含む報道メディア勢力の「できるだけ、撃墜措置などは認めたくない」との云わば都合も存在するであろう。しかしながら、技術的課題は 努力すれば、又 実現に向け自衛隊の取り組みへの理解が深まれば、いずれ乗り越えられるものだろう。

結局の所、もしも偵察気球などの無人飛行物体が我国領空を侵犯した場合に 撃墜措置を下せる最大の根拠は、自衛隊の最高司令官たる内閣総理大臣の「信念ある」強い政治判断だろう。それができる場合にのみ、必要な撃墜措置も可能になるという事だろう。既にそうした飛行物体は、我国空域の近くにも一度ならず飛来しているのだ。

今 直ちに我本土への脅威がなくとも、今後そうした可能性ある事を踏まえ、そうした想定を踏まえて 事態のシュミレート位はすべきではないのか。やむなく撃墜の判断を下すべき時、岸田現総理では役不足との見方が 特に我々保守側からは少なくない様だ。防衛力増強、その為の予算増額は一定肯定する者だが、良い機会だから 撃墜措置を含めた不審な飛行物体への対処も、この際強い見直しを加えてはどうか。今回画像は今月初に訪れた、静岡市東郊にての 木立越しに仰いだ霊峰富士の様子を。通る線路は JR東海道本線。

コメント (2)
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