日本におけるラーメンの具は、メンマ、チャーシュー、煮卵、海苔ということになっている。
ラーメンの具の消長は激しく、かつてはほうれん草やナルト、カマボコあたりがが入っていた。
出雲大社近くのきんぐの懐かしラーメン
海苔と煮卵はなかった。
そのなかで、チャーシューとメンマは不動である。
メンマは突然ラーメンに姿を現わし、それ以外のところでは突然姿を消す。
メンマはビールのアテにピッタリだし、ご飯のオカズとしても合うし、いつでもどこでも食べたい。
ごくたまに、居酒屋あたりで見かけることもあるが、ラーメンのときだけ突然姿を現わし、以後行方がしれないのは不思議だ。
ひとたびラーメンのこととなると、まずスープが問題にされる、
それこそ議論が激しく展開される。
次に麺が問題にされる。
これも激しくアーダ、コーダということになる。
そしてチャーシュー。
塩やの塩ラーメン
チャーシューファンはいっぱいいて、豚バラじゃなくちゃダメ。
いや肩ロースだ。
糸で巻いたほうがいい、いや巻かなくていい、だのとうるさい。
メンマについてはあまり議論されない。
どうでもいいという位置ではないが、メンマについて語り合う人は少ない。
そういう位置にあるならば、メンマは不動の位置からいつ外されてもおかしくないということになる。
だけどメンマは不動の位置から外れたことは一度もない。
ラーメンの値段も不思議だ。
牛丼300円台、マック200円台、280円均一の居酒屋があるというのに、ラーメンの平均価格は700円台。
牛丼とラーメンは昼食として同格であるが、片や300円、片や700円。
何故か。
誰もが不思議に思うはずなのに、不思議がらないところが不思議である。