寝るときにクーラーをガンガンかけても、朝起きたらケロッとしている人もいれば、冬場は寒いといって震えている人が、夏場になると陽に焼けてとても元気になったりする。
自分は冬生まれということもあるのかもしれないが、本当に夏が辛くなってきた。
暑い日の午後、「あじー」と歩いていると、日傘をさしたおばばが二人並んで歩いていた。
そのうちの年上らしきおばばが、「この頃暑くて暑くてたまらないの。あまりに辛いからそろそろお迎えがくるんじゃないかと思って…」
とちょっと悲しそうにいっている。
そういわれたほうのおばばは、「あら、私だって暑いわよ。娘だって孫だって暑いっていっているし、暑いのはナカムラさんだけじゃないわ」、と答えた。
するとお迎えがくるのではと心配していたナカムラさんは、「あら、そうだったの。みんな暑いの。私だけじゃないのね」、と明るい顔になった。
ナカムラさんだけではなく、あまりに暑いと、「もしかして、自分だけがこんなに暑いのでは」、と思いたくなる。
どこか具合が悪いのではないかと疑うのも当然だと思う。
こんなに辛い時期を過ごしたというのに、夏場に体重が増える。
暑いさなかではあるが、きちんと三食は食べる。
別に暴食をするわけでもない。
以前はそうではなかった。
夏場は少し痩せて、冬は太る。
それでプラスマイナス、ゼロになっていた。
しかし今は夏場に太り、冬場も太る。
気を許すと年がら年中太ることになっているのだ。
太る原因は何であるか、それはとにかく運動不足である。
暑いさなかではあるが、やろうとすれば早朝に散歩をすることもできる。
陽が落ちてからジョギングすることも可能だ。
しかしだらだらしているだけで、ただ日々が楽に過ぎるようにと思うばかりである。
休日の昼下がり、一番暑い時間帯のジョギングコース
宍道湖沿いには誰一人いない
気温35℃の炎天下、さすがに走るような元気な人はいなかった。