デパート大食堂と聞いて思わず、懐かしい~と心の底からつぶやく。
かつてのデパートといえば大食堂。
大食堂といえばデパートといわれるくらい、どのデパートには必ず大食堂があった。
大食堂の無いデパートなど考えられなかったが、時の流れとともに衰退してしまった感がある。
ここ30年余りで外食事情はスッカリ様変わりしてファミレス、回転ずし、マクドナルド、ケンタッキー、牛丼チェーンが伸びるなか、デパート大食堂はどう生き延びてきたのか。
デパートではないが、出雲のラピタ(JAが運営するショッピングセンター)にその名残りがあると聞いて、同居人(妻ともいうが)と一緒に出かけてみた。
旧出雲生活センターのラピタ
3Fにあった
食堂入り口に設置してある懐かしの巨大ショーケースがいまだ悠然とあった。
安くないかい
和洋中何でもあり
ラーメン、カレー、天丼、ヒレカツ、スパゲティ、オムライス、ステーキ、コーヒー、パフェなどありとあらゆる食べ物の一大オンパレードのショーケースこそ、デパート大食堂のシンボルそのものなのだ。
もちろん酒類もあり
懐かしのお子様ランチに感動
窓の外の景色は出雲市役所
店内
客層もいろいろ、買い物ついでの老夫婦から子供連れの若夫婦で何となくざわめいている。
幼児用の椅子もキチンとある。
昔あったような8人掛けぐらいの大テーブルや大土瓶や茶々椀はないが、水とお茶はセルフ、ご飯はお替り無料と嬉しいサービス。
卓上
普段の生活では、今日は何を食べようかと思うとき、和なら和、洋なら洋、中なら中と、おおよその選択の幅は狭まっている。
デパート大食堂は、その選択肢の垣根を取っ払ってあるから、何を食べるかホトホト困ってしまい、そのホトホトがホドホドに楽しい、というところがデパート大食堂の残された魅力ということになるのでしょうか。
自分は塩ラーメンの半チャンセット
ツレアイは釜揚げ蕎麦セット
どことなく、しみじみと昭和の味がしました。
また寄ってみたくなるような大食堂であった。