人生も終盤あたりにさしかかってくると、いいのか悪いのか分からないけど、理想的な歳のとり方なんかを考えたりする。
まず早寝である。
これはいいことですよね。
農家と漁師は早寝早起きが一番。
夜更かし癖のある農業の人は、早朝の仕事が辛いはずだ。
効率的な農作業をするためには早寝してたっぷり睡眠をとる必要がある。
漁師さんも然り。
早寝をすれば必然的に早起きになる。
老人性早起きではないが、別に小便などがしたくて起きるわけでもなく早朝目覚めたら、軽く一仕事。
畑でもあれば耕したり雑草を取ったりする。
やがて7時前後になり朝食だ。
かなり空腹であるから、これがたいへん美味しい。
いいことばかりである。
新聞を読んで、朝のお茶を飲んで、さてこれからどうすっか。
布団に入って本など読むことになる。
早朝労働して、温かいご飯を食べた後だから気が緩んで、そのうち何となく眠くなってくる。
いつしかココロ安らかに眠ってしまう。
で、目が覚めるのがたいてい12時頃、枕もとの時計を見る。
この時この12時が夜中の12時なのか、正午の12時なのか一瞬分からない。
なにしろ毎晩9時頃には寝てるから、いかにも普通の朝、という感じ。
では朝食を食わねば、と思うが、次第に「まてよ」と思う。
もう自分は本日の朝食はすでに食っているような気がするなぁ、という気持ちになってくる。
で、妻に尋ねたりする。
「オレ朝飯くったかなあ」
これってなにも知らない妻からみたら、典型的なボケ老人のセリフできないか。
最初の頃は「え?」と本気でソレを心配されるがやがて慣れてしまう。
次に食うのは昼飯で、そのあとが晩飯。
一晩寝てから食べるのが朝飯だ。
要するに「早寝早起き」のサイクルは、二度寝ということになり一日が二回あるような気分、感覚になってくる。
これはいいことなのかそうでもないのか、よくわからないが一年が730日もあることになる。
そうすると余裕ができてくる。
人間性にも反映し、何事も焦らず、人の話もゆっくり鷹揚に聞いてやることができ、信頼感が増し、他人からの評価が高くなる。
いいことばかりではないか。
しかしフト不安問題もあることに気が付く。
普通の人の一年を二年かかって過ごしている自分だけ、普通の人の二倍早く歳をとっていくのではないか。
ん?、その逆かな?
こういうことは我が腐れ脳みそ頭ではよくわからない。
大社日御碕灯台下で磯釣り
時化てない冬の海の釣りもいいねぇ