Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

早期胃癌と進行胃癌

2006-01-07 | 医療・病気・いのち

 胃の壁は内側から、粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜と分けます。早期胃癌というのは、このうちの2番目の層つまり粘膜下層までに癌の拡がりがとどまっている場合を言います。一方、その拡がりが3番目の層である筋肉の層に少しでも入っていれば、進行胃癌と分類されます。
 早期癌の方は、適切な治療を行えば、8割から9割以上の確率で完治します。一方、進行癌の場合は、癌が筋肉に少し入った程度のものから、手術不能なほど進行してしまったものまであり一概には述べられません。ただ、胃癌が胃の壁のどこまで入っているか、他の臓器への転移の有無その他で判断し、進行度が高いほど予後は悪くなります。
 よく、早期発見早期治療といいますが、早期に見つかるほど体に優しい治療方法を選択することが出来、治癒の確率も格段に高くなるわけです。
 胃癌に関しては、40歳を超えれば、定期検診を受けた方が良いと思います。また40歳未満の胃癌もまれではないので、胃の不調を感じれば、自己判断で放置せずに、一度は内視鏡などの検査を受けることをお勧めします。