Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

米国産牛肉輸入再禁止

2006-01-20 | 想い・雑感
 アメリカ高官がアメリカ産牛肉の安全性を力説していたとき、何と根拠のない話しなのだろうと思っていた。そして説得力のない説明でありながら、外圧から輸入再開に踏み切った今の政府がいた。多くの人が不安を感じ、半数以上の人が米国産牛肉を買わないとテレビアンケートに答えていた。

 案の定である。

 輸入牛肉を調べたところ、危険区域とされる脊椎が含まれていたというのである。最初で良かった。政府は国民の安全と健康を守ると言うことに、どれだけの責任を感じているのだろうか。
 医師は、一人の命を預かるのも大変なのに、霞ヶ関は、たった一つの決定で何十何百、何千、何万もの人の命を失う可能性もあり得ることをどれだけ重く受け止めているのだろうか。
 政府はアメリカの体制を批判する以上に、その検査態勢のいい加減さに目をつぶり、輸入再開を決定した責任をどう考えているのか明確にしてもらいたいものだ。

抗癌剤治療

2006-01-20 | 医療・病気・いのち
 抗癌剤治療によって体調が良くなり、より快適な日々を送ることの出来る人は少なからずおられます。もちろん副作用が強く出て、治療を継続出来ない方も居られます。そのような方でも、薬の種類や使い方を変えることで、体調が良くなることもあります。
 抗癌剤治療を頭から否定する方も居られますが、それはもったいない。
 治療法選択肢の一つと考え、試す価値は十分あります。

 最初にお会いした時、肝臓多発転移、多数のリンパ節転移を伴う高度の進行胃癌で食事もほとんど摂れない方が居られました。そのままなら数ヶ月の命という状況です。しかし、入院の上TS1という抗癌剤を内服して頂いたところ、3日で腹痛が楽になり、1週間で食事量も増えてきたのです。シスプラチンというお薬も途中併用しましたが、副作用らしきものは有りませんでした。結局2年ほどで亡くなられましたが、その間際までかなりお元気に自宅で生活されました。

 このように劇的に効果があることは決して稀なことでは有りません。抗癌剤治療を最初から拒否する方の中には、試してみると非常に効果が出る方がきっとおられると思います。医師とよく相談した上で、一度は試してみて欲しいと思います。