Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

不老不死

2006-01-08 | 想い・雑感
 徐福などに命じて、不老不死の薬や方策を求めたことで有名な、秦の始皇帝。しかし、絶大な権力者であっても当然死からは逃れられない。皆等しく、生有るものは必ず死ぬ。
 それならば、医療を行う際「死=負け」という考え方をすると、100%負けということになる。そこでQOL「Quality Of Life=生活あるいは人生の質」という考え方が必要となる。
 癌患者に置いて、癌を治せるならばそこを目指すべきだと思う。しかしあくまで治療効果と、治療によって引き起こされる合併症や欠落症状とを天秤にかけ、よりよき人生を送ることを目指すのが良いと思う。 その考えに基づけば、無理な治療を行うことも、無理な治療を行わないことを負けだと考える必要も無くなる。
 患者自身も医療者も、その点をよく考え、どこを目指すか相談して治療方針を決定したいものですね。

胃癌の再発

2006-01-08 | 医療・病気・いのち
 胃癌の治療成績は向上しているが,それには早期癌の時期に見つかる方が増えていることも大きく関与しています。現在でも進行胃癌は高率に再発しているのです。
 癌に対して根治術を行えるのは、手術によって癌細胞を体内から完全に取り除くことが出来る場合です。でも転移が有れば治癒は極めて難しくなります。手術を行うのは、基本的には手術を行う時点で遠隔転移がないことが条件となります。しかし、一般的に癌細胞は100万個集まってようやく1mmの大きさになるのにたいし、検査で転移巣が分かるのは5mm~10mm位になってからです。ですから手術時に微小転移が有っても分からないのです。
 隠れた微小転移が有った人は、術後1年、2年と経過するうちに転移巣が大きくなり、再発として出てきます。
 胃癌の再発形式としては、一般的に腹膜再発が40~57%ともっとも多く,次いで血行性再発,局所・リンパ節再発の順です。
 胃癌の手術を受けた方は、最低でも5年間は定期的に再発の有無を検査してください。一般的には3ヶ月から4ヶ月に1度の頻度です。

頭痛

2006-01-08 | 想い・雑感
 昨日から今日にかけてひどい頭痛。
何種類かの鎮痛薬をのんでやや軽快。
でも、通常頭痛は時間が経てば軽快するからまだ我慢できますよね。  

 癌による痛みを一所懸命我慢している人はいませんか。
癌性疼痛(癌による痛み)は時間が経てば良くなるものではありません。
また我慢したから、癌が良くなるわけでもありません。
決して我慢せずに、きちっと痛みを取ってもらってください。  
 
 痛みを取ることによって生活の質は格段に向上します。
人生を痛みとの格闘に費やすなんてもったいない。
みんな死ぬまで生きています。
痛みを取って、最後まで充実した毎日を送りたいものです。

 決して、我慢しないでくださいね。