当直をしているといろいろな病気の人がやってくる。
当然当直医の専門領域の患者さんがやってくるとは限らない。
必要な判断は、重症度と緊急度である。
様子を見ていいのか?、直ちに治療が必要なのか?、対症療法のみでよいのか、専門医へのコンサルトは?手術は必要か?、高次医療機関への搬送は?などである。これらを短時間で判断する知識と経験を常に磨かなければならない。そして、外科の場合は知識に加え技術が必要となる。
先日救急車で搬送されてきた方は、到着時に頻呼吸と、冷汗を認め、見るからに重症。直ちに血液検査、レントゲン検査、CTなどを行った。縦隔への液体貯留と気種。食道透視で食道破裂と診断し直ちに緊急手術となった。
食道破裂。経験ある医師はそれほど多くなく、一般の方はほとんど耳にしたこともない病気。
救急車を受け入れると言うことは、担当する医師に多くのものを要求することになる。政府やマスコミの表層的論調では、救急医が少ないことを医師の責任のごとき言い回しも見られるが、そのような医師を育てる環境が整っていないとも言える。
さらには、欧米に比べ、低く抑えられている技術料。
外科は、益々ハイリスク、ローリターンになっていく。
今は、小児科医、産婦人科医、麻酔科医の不足が問題になっているようだが、外科医を目指す若者は少なくなっている。外科医不足もそんなに遠い未来ではないと思う。
当然当直医の専門領域の患者さんがやってくるとは限らない。
必要な判断は、重症度と緊急度である。
様子を見ていいのか?、直ちに治療が必要なのか?、対症療法のみでよいのか、専門医へのコンサルトは?手術は必要か?、高次医療機関への搬送は?などである。これらを短時間で判断する知識と経験を常に磨かなければならない。そして、外科の場合は知識に加え技術が必要となる。
先日救急車で搬送されてきた方は、到着時に頻呼吸と、冷汗を認め、見るからに重症。直ちに血液検査、レントゲン検査、CTなどを行った。縦隔への液体貯留と気種。食道透視で食道破裂と診断し直ちに緊急手術となった。
食道破裂。経験ある医師はそれほど多くなく、一般の方はほとんど耳にしたこともない病気。
救急車を受け入れると言うことは、担当する医師に多くのものを要求することになる。政府やマスコミの表層的論調では、救急医が少ないことを医師の責任のごとき言い回しも見られるが、そのような医師を育てる環境が整っていないとも言える。
さらには、欧米に比べ、低く抑えられている技術料。
外科は、益々ハイリスク、ローリターンになっていく。
今は、小児科医、産婦人科医、麻酔科医の不足が問題になっているようだが、外科医を目指す若者は少なくなっている。外科医不足もそんなに遠い未来ではないと思う。