Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

イタイイタイ

2006-01-14 | 想い・雑感
 昭和40年代のキーワードの一つは、公害だと思う。 子供の頃、白黒テレビから流れてくる、水俣湾周囲の町で見つかった奇病(水俣病)の映像を見てびっくりした記憶がある。
 そんな中で、最初に公害として認定されたのは、患者が痛い痛いと言って亡くなっていくことからイタイイタイ病と命名されたものでした。水俣病と同様細菌説なども有ったようですが、原因はカドミウムという重金属でした。
 そんな公害、もう過去のものと思いきや中国で出現。何ともやりきれない気がします。
 でも対岸の火事ではないような気がします。 中国からはたくさんの農作物が輸入されていますが、その作物を育んでいる土壌が汚染されているとしたら…。 重金属は、食物連鎖の下流に流れるに従い、脂肪組織などに蓄積されていきますが、川に流されたカドミウムは、海の生物にも当然影響を及ぼすし…。
 地球規模の問題になってくる予感。私たちに何が出来るのだろうか?

QOL (Quality Of Life)

2006-01-14 | 想い・雑感

 約10年くらい前から、医療分野のキーワードの一つとなっている言葉。最近では日常生活で使われることもあったりと、言葉として市民権を得てきている印象。

 
 「生活の質」と訳している場合もありますが、少し味気ない感じがします。Qualityには「上質な」という意味合いも含まれているようですし、当然Lifeは人生でもあるわけですよね。日本語に訳さずに、そのままQuality Of Lifeと使った方が、イメージが広がる気がします。


 人生に置いて、何に価値を置くか、どうすると心地よいのか、どう在りたいのか、どんなときに満足を感じるのか。これは一人一人違いますし、一人の中でも置かれてる状況によって変わってきますよね。

 医療に置いてQOLというのは、あくまで患者自身の価値判断によるというのが筋だと思うのですが、よくよく考えると家族の判断だったり、医師や看護師の判断が紛れ込んだりという状況が頻繁にあるような気がします。 この状況を打破するのは、患者自身が語ることだと思います。家族に話し、医療者に訴え、相互に意見を表現しあうことだと思います。そんなコミュニケーションを通して、きっとよりよい選択肢が見つかっていくはずです。

 これって、医療現場に限らず、日常に置いても当たり前かな。