Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

セカンド オピニオン

2006-01-09 | 医療・病気・いのち
 そのまま訳せば、二番目の意見。要するに別の人に意見を聞くと言うことですね。
 最近では、セカンドオピニオンを求められたり、求めたいといわれることも、時々有ります。この流れは、患者自身が自分の治療方針を考えるという意味でとても良いと思います。
 「おまかせします。」ではなくて、納得して治療を受けましょう。健康という、生きていく上で最も基本の部分ですから。
 自分は今どういう状況なのか、どのような治療法が選択できるのか、どの方法がもっとも良い(合っている)のか、放置すればどうなるのかなどなど、聞いておくことはたくさんあります。よく質問して、よく聞いて、それでも納得いかなかったり、何か引っかかるものが有ったりすれば躊躇せず他の医師の意見も聞きましょう。
 その際には、最初の医師に、「セカンドオピニオンを○◎病院の□◇先生に聞きたい。」という希望を伝え、それまでの情報を記載した紹介状を書いてもらいましょう。また、必要なフィルムなども借りましょう。無断で他の医師の意見を聞くというのは、それまでの情報を、次に相談する医師に伝えることもできないし、最初の医師との人間関係を築くことを放棄していることにもなると思います。
 意見を求めるとともに、自分自身の意見も述べる。ここに初めて双方向のコミュニケーションが生まれます。
 いずれにしろ、自分自身の体に関すること。よく聞き、よく考え、相談しながら治療を進めていくことが大切だと思います。

肛門出血にご用心!

2006-01-09 | 医療・病気・いのち

 排便痔に紙に血液がついたり、便器に真っ赤な血が散ったりというとき、多くの場合は痔疾患であると思われます。いわゆるイボ痔や切れ痔です。そして実際に医者を訪れ診察を受け、痔の治療となる場合が多いと思います。
 でも特に40歳以上の癌年齢の方はご用心。直腸癌が隠れていることがあります。
 実際に痔を診てくれということで受診される方の中には、肛門指診といって、肛門の中に手袋をした指を入れる診察をすると、すぐそこに大きな癌を触れる場合が有るのです。
 直腸癌も他の癌と同様、早い時期だとそれだけ切除範囲が小さくて済みます。肛門出血が有れば、必ず大腸検査も受けるようにしましょう。
 ちなみに、肛門出血といって診察を受けた際に、肛門指診をしない医師は、肛門疾患をあまり診たことがないと思われます。