Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

エネルギー源は女系

2006-01-25 | 想い・雑感
 細胞の核にはDNAがあり、それによって父親と母親から遺伝情報が伝えられることはよく知られています。でも意外と知らない人が多いのは、細胞質の中のミトコンドリアと言われる小器官が核の中のDNAとは独立して、別のDNAを持っていると言うことです。さらには、そのミトコンドリアDNAがほとんど母親だけから伝えられると言うことです。

 以前発表された、パラサイトイブというSF小説は、そのミトコンドリアDNAを題材としたものでした。またミトコンドリアイブというのは、ミトコンドリアの遺伝情報をたどっていくと、アフリカ大陸に出現した一人(集団?)の女性にたどり着くという説を現したものだそうです。

 ミトコンドリアDNAが母からのみ受け継ぐのはどういう機序かということはこれまで分かっていなかったのですが、このたび日本の研究者がメダカの細胞でその仕組みを突き止めたそうです。受精直後に、精子のミトコンドリアは分解されて消えてしまうのだそうです。

 青息吐息で(息はしないか)ようやく卵子にたどり着いた頃には、精子はエネルギーを使い果たしてしまっているのですかね。 ミトコンドリアというのは、動物が生きていくためのエネルギー源作成工場ですから、やはりバイタリティーは女性からということでしょうか。