Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

健康といっても…

2006-01-22 | 想い・雑感
 私は仕事上、毎日のように人の健康と関わっているわけですが、環境の劣悪化、戦争、テロなどなど、命への脅威が非常に多いのをみると、時にむなしさを感じます。一人の命と相対するのも大変なのに…。

 なかでも環境破壊は深刻だと感じます。現在進行形の状況の中にいる私たちにとって、正確に把握することは難しいのですが、どんどん取り返しのつかない方向へ進んでいるように思います。
 何かの本で、現代は、恐竜が絶滅した時代以上のスピードで、種が絶滅していっていると書いてありました。恐竜の絶滅に関しては、巨大隕石説などが有力らしいですね。でももし将来人に変わる知的生命体が地球上に出現して、2000年頃の地球環境の劇的な変化を調べ、ホモサピエンスが自滅的に地球環境を劣化させたことを見いだしたら、何と考えるでしょうか。

 「まだ知性が中途半端な発達にとどまっていた生物が、愚かにも多くの生態系を破壊し尽くした時代があったのだ…」

グリーンランドの氷河、温暖化で急速に後退 (読売新聞) - goo ニュース  を読んで…

進行胃癌に対する化学療法

2006-01-22 | 医療・病気・いのち
 胃癌に対する化学療法は、この6~7年で大きく変わりました。
 それ以前だと、再発したりすると数ヶ月からせいぜい1年でほとんどの方が亡くなっていました。しかし現在では1年から2年、時にはもっと生き抜く可能性が出てきました。
 抗癌剤の副作用による苦痛と闘うだけの治療ならば、多くの場合やる意義は無いのかもしれません。しかし、副作用がほとんどない状態で治療を行うことが出来ることもよくあるのです。いま、進行胃癌と診断されている方、胃癌が再発してしまった方、もしおられたら、あきらめずに試して頂きたいと思います。
 現在でも、絶対これという治療法が確立されているわけではありませんが、ティーエス1,シスプラチン、イリノテカン、タキサン系の4種類を基本として、時にメソトレキセートを使用するというのが一般的だと思います。
 そして特に大切なことは、効果がないと思われる治療薬をだらだらと使うことなく、他の薬に変更したり組み合わせを変えたりと、よりよい方法を模索することだと思います。