Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

後期ダンピング症候群

2006-02-03 | 想い・雑感
 ダンピングといっても経済の話ではありません。
 胃の手術を受けた方は、口から取ったものが胃にとどまらず、一気に小腸に流れ込む状態となる場合があります。ダンプカーが荷物を一気に落とすように、食事か一気に落ちていくわけです。
 この状態から引き起こされる症状のうち、食後2時間くらいで、気分不良、冷や汗をかく、手がふるえる、めまいがするなどの症状が出るものを後期ダンピング症候群と言います。
 これは、小腸に流れ込んだ糖分が急速に吸収され、血糖がぽんと跳ね上がることが原因です。跳ね上がった血糖を感知した体は、これは大変とインスリンという血糖を下げるホルモンを一所懸命分泌しはじめます。ところが血糖値が下がってきたときにも、出し過ぎたインスリンの影響がまだあり、逆に血糖が下がりすぎてしまう(低血糖)のです。低血糖になるのが、食後2時間くらいなので、そのころに症状が出ます。
 症状が出たときや出そうなときには、飴などの糖分を口にする必要があります。でも一番は予防。急激な血糖上昇が問題なわけですから、食事は時間をかけてゆっくりと行い、食事中は水分を控えて、食べ物を腸に流し込むことが無いようにする必要があります。それでも起こる人は、食後に左を下にして30分から1時間休んでみるのも良いようです。