Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

よみがえる記憶

2006-02-23 | 想い・雑感
 数日前、同じ町にある他の病院からの要請で、手術の手伝いに行った。
 術後、手術場のすぐ横に併設されている、ICUを覗いた。
 私の母が息を引き取ったベッドには、あの日と同様、呼吸器につながれた人がやすんでいた。
 思わず目をそらし、その場を離れた。

 今から9年ほど前、母が倒れたとの連絡を受け、病院に駆けつけたとき、ちょうどCT室から出てきた母の右手がわずかに動いていた。

 脳梗塞であった。それもかなり広範囲に梗塞巣は及んでいた。

 その後気管内チューブが挿入され、人工呼吸が開始された。

 極めて低い可能性だが、生あることを祈った。

 しかし、約10日後、心拍は徐々にその間隔を広げ、ついに止まった。

 倒れてから亡くなるまで、ついに会話することはかなわなかった。