Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

2006-02-22 | 想い・雑感
 痔と言われるものの中で最も多いのは内痔核、いわゆるイボ痔です。イボのように隆起するのでこのように呼ばれていると思われます。

 その本体は静脈瘤(静脈がこぶのように腫れてくる)といって良いと思います。肛門から少し入った直腸の粘膜の下には、細かい静脈が網の目のように走っています。ここから流れ出た血液は、門脈から肝臓に流れ込みます。

 一般的に静脈には血液の逆流を防ぐための弁がありますが、門脈という静脈には弁がありません。そこで2足歩行をする人間は、弁が無い門脈から、肛門周囲の静脈に圧力がかかりやすく、静脈が腫れてきやすいのです。

 イボ痔は当然悪性疾患では在りませんが、あまり放置していると、肛門粘膜が肛門の外に出たり、さらにひどくなると直腸が肛門から出てきたりするようになることもあります。

 やはり他の疾患と同様に、早い時期に治療すれば、簡単な治療でコントロール出来るのです。ちっとも恥ずかしい病気ではありません。ひどくなる前に、気軽に外科を訪れてください。

カウントダウン

2006-02-22 | 想い・雑感
 カウントダウン。
 イメージとすると、カウントがゼロになったところから
新たな時代、出来事が始まるという、未来への希望というところだろうか。

 ロケットの発射、正月の午前0時、試験当日にむけて、
人はカウントダウンをする。しかし、ゼロは新たなる旅立ちであると同時に
それまでの終末という意味合いを含む、時の区切りである。

 生きる者の記録(佐藤健 著)のなかで、死へのカウントダウンという言葉を使っていた。
癌末期と診断されれば、自分の死が現実のものとして実感され、まさにカウントダウンという
状況であろう。私を含め多くの日本人は確固たる宗教を持っていないので、死が新たな旅立ちという実感がもてず、まさに終末へのカウントダウンである。

 でも、末期の人に限らず、すべての人にカウントダウンは進行している。
しかし、誰にもその日がいつ来るか分からない。
分からないのであれば、「今」を生きるしかない。
それも精一杯、大切に、楽しく。

 みんな、行く道。