Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

自分の命と向き合わなければ保険は受けられない?

2006-02-24 | 想い・雑感
 介護保険制度改正に伴い、4月から40歳から64歳までの末期がん患者も介護保険を利用できるようになるそうです。自宅で最期を迎えたいというニーズに応えるかたちです。

 この場合の末期癌の定義は

(1)治癒を目的にした治療に効果が見られない
(2)進行性
(3)余命6カ月で治癒困難な状態とし、医師がそう判断した人

となっている。分かるような分からないような…。

 まず患者本人は、間違いなく末期癌の定義に自分が当てはまるという事実に
対峙しなければなくなる。現在悪性疾患で在ることは告げても、あまり余命まではっきり告げることは少ない。でも自分の寿命と向き合わなければ、保険は下りないと言うことなのだろうか。

 また、医師が6ヶ月と判断しても2年経っても大丈夫な方だって現実におられる。その場合どうなるのだろうか。

 化学療法で腫瘍マーカーが減少したり、上昇が止まったりした場合、またいずれ上昇に転ずる場合がほとんどだが、この時期は進行性でないということで保険が利用できないのであろうか。

 ニュースの文面だけではなかなか理解できないが、すぐにこれくらいの疑問は湧いてくる。これに対する答えがないのなら、机上の空論かな。

 ただ厚生労働省が、適応される患者数を全国で年間300~2000名程度と推測しているところから、よっぽどでないと適応されないと思われる。64歳未満で癌により無くなる方は、もっと多いはずですから。





ウナギの出身地

2006-02-24 | 想い・雑感
 ヒトの体、生命活動は分からないことだらけ。
 医学は進歩しているが、命のほんの一部を認識しただけ。
 地球上に生命といわれるものが誕生して、現在に至るまでの
命の系譜を、そのDNAに刻み込んでいるのだから、
つい最近地上に出現した人間が、そう簡単にすべてを理解できるわけがない。

 この度、東大の研究チームが、ウナギの孵化する場所を特定した。
 日本から3000Kmも離れたマリアナ諸島沖の海山だそうだ。
 このチームを指揮した塚本勝巳教授という方も、ウナギの生態を通して
生命の神秘に魅せられたのかもしれない。とてつもなく広い海洋で、
ほとんどピンポイントであるこの場所を特定するなどというのは、
並大抵のことではないだろう。調査をしては、そのデータを徹底的に分析し
次の調査をプランする。すごい忍耐力。やはりウナギに魅せられたということでしょう。

 こういうニュースに触れると、命の神秘、荘厳さ、美しさに謙虚になるとともに、一つのことを追い求めるすばらしさにも、唸ってしまう。

 それにしても天然のウナギさんは、随分長い旅をしているのですね。