Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

分かっちゃいるけど…♪

2006-02-20 | 想い・雑感
 嘔吐を繰り返すと、胃と食道の堺辺りに無理がかかり、粘膜が裂けて出血することがあります。マロリー・ワイス症候群といいます。

 お酒を飲みすぎて、ゲコゲコやっているうちに、吐物に血が混じりだしたら、これを思い出し、医療機関を受診してください。時に食道壁が破れてしまってひどいことになる場合があります。

 進行胃癌に対し胃切除をした方で、これになった方がいます。胃を切った後は、あまりお酒が飲めなくなるものなんですが、どうもお酒が友達みたいです。分かっちゃいるけどやめられない。今のところ私が手術した方で、血を吐くほどお酒を飲んだ方は、この方一人です。

 まあ、それも一つの生き方か。

ハラスメント

2006-02-19 | 想い・雑感
 ハラスメント(harassment:悩ますこと、迷惑、嫌がらせ)はもう外来語として、日本語化してきている。子供の頃から、人の嫌がることはするなと教育されてきた。しかし、同じ言葉でも人により、感じ方が大きく異なる場合があるので難しい。また同じ人でも、そのときの精神状態で大きく反応が変わってくる場合もある。いやならまずは言葉に出すしかないのだろう。

 所詮、他人がどう感じているのかを完全に自分のものとして感じるなんて、人を超えた存在でなければ無理だろう。「どうせ私の気持ちなんて分からないのよ!」とは陳腐なドラマでよく聞く言葉だが、「当たり前だろう。」といいたくなる。そこに単なる甘えを感じるからかもしれない。

 しかし、多くの人はちょっと傷ついた位では言葉にに出してまでは抗議しない。だからこそ人の気持ちを汲み取ろうとする姿勢は、大切だし、尊いものといえる。

 現在、医療の現場では、いろいろな意味で説明責任を問われる場合が多い。検査の必要性や危険性、病名、治療方法、手術の方法やその危険性などなど、すべてについてである。それも本人に伝えるべしとの国からのお達しも出ているのだ。基本的には家族にでも、本人の許可が無ければ説明をしてはいけない。真実を本人が知りたくないのならば、その旨を伝え、代わりに誰に説明を聞いてもらうのかを指示しなければならない。

 例えば癌の場合も、その旨を本人に伝える義務と責任が医師にはあるのである。ここで事務的に進行度や予後などを伝えるのならばことは簡単なのだが、やはり一人ひとりの感じ方が違うので、様子を見ながら徐々に説明を深めていく必要がある。

 私も様子を見ながら、その人に合わせて説明を進めているつもりだが、あくまでそれは私自身の判断であり、その人の感じ方とは、ずれている可能性も十分ある。というより細かく見ればずれている場合の方が多いのかもしれない。ずれているなら修正する必要がある。双方向のコミュニケーションを行い、そのずれを修正していく努力が必要であろう。思ったことは伝えなければ分からないのである。
 
 同様に、「○●ハラスメント」という場合も、いきなり言うのではなく、その前にコミュニケーションを図る姿勢が必要であろう。

接する態度

2006-02-19 | 想い・雑感
 消化器外科を主に担当していると、入院されている方はほとんどが悪性疾患を患われている。中心は60才代から70歳代。ほとんどが自分より人生経験の豊富なかただ。その上、命という問題を直視しなければならない状況にある方だ。丁寧に接しすぎるということはないと思うし、自分なりに注意してきたつもりだ。

 しかし、医療関係者の中には、親しみを込めた態度とぞんざいな態度とを勘違いしていると思われる人もいる。これは若い方に限ったことでなく、あらゆる年齢層にいる。ここでは医療を提供する側と、受ける側との年齢が問題なのではない。患者さんのほとんどは、健康面での自信を大なり小なり失った状態なのだ。それを支えるということを考えていれば、多少は態度に出てくるはずだ。
 
 態度というのは、言葉も含め、全体として相手に与える印象のことであり、自分がどういうつもりで行動しているかではない。相手がどう感じるかを時には自省し、自分がどう見えるかを同僚などに聞いてみるということが必要なのだろう。

 以上、当然自省の意味を込めている。私は、話し出すとまだよいらしいのだが、時に話しかけにくい態度をかもし出しているらしい…。

朝食

2006-02-18 | 想い・雑感
 長い人類の歴史の中では、現代のように食事を定期的に摂取できることの方が珍しいと思われ、体は飢餓に対応する仕組みが発達している。きちっと規則正しく食事を取らなければならないという人もいるけれど、そうするとどう良いのか、またその良さはどのように証明されたのかわからない面もある。

 特に朝食の重要性を解くときに、脳のエネルギー源がブドウ糖だから、朝は絶対に糖分を取るべきだと述べる人がいる。正しいような気もするのだが、血液中の血糖は空腹時でも80~100mg/dlに保たれているのだから、脳にもエネルギー源は供給されるはずである。

 一方朝食抜きダイエットを勧める人もいる。

 本当のところ、どうするのが最も望ましいのか、よく分からない。3食食べる人の方が、1食の人より長命であるなどと言う統計は、見たことがない。

 但し、肝硬変などで肝機能が弱っている人は、肝臓のエネルギー源がすぐに枯渇しやすいので、3食プラス夜食(炭水化物)というように、こまめに給油が必要らしい。

 朝食に限らず、栄養に関することはなかなか難しい。ある特定の栄養素の重要性が話題になると、やたらのその栄養素を取ろうとする人、それを売ろうとする人がわっと盛り上がる。栄養などというものは、3大栄養素をまずバランス良く取り、ビタミン、ミネラルを摂取し、線維を取り入れるというのが基本である。必要な栄養素を万遍なく取ることが必要なのだ。

 商業主義に踊らされて、特定の栄養素のみにこだわるのは愚かしい。役に立たないばかりか、かえって体を害することもあるようだ。

「電気用品安全法」…誰の安全?

2006-02-18 | 想い・雑感
 電気用品安全法なる法律が5年ほど前に決められ、今年の4月から施行になるとの報道を昨日聞きました。聞いている限り、メリットよりデメリットの方が遙かに多い、悪法としか考えられないのですがねえ。

 世の中の隅々まで電気用品が行き渡っている現代社会で、非常に影響が大きいと思われるこのような法律が、ほとんど誰も知らないままに施行されて良いのでしょうか。医療機器にも多くの電気機器があり、かなりの影響を受けるはずです。

 官僚の言として、5年間の周知期間を置き、20万部のパンフレットを配布してきたというのを紹介していました。1億数千万人の人口を有する国で、20万部ぽっきりのパンフレットを配布したからといって、周知したとは言えないことは誰の目にも明らかだと思うのですが、高級官僚の目からするとそう見えないのでしょうか。

 また法律化されたと言うことは、立法府である国会を通過したと言うことになると思います。これに賛成した議員にも、きちっと説明をして頂きたいものです。
 
 国民の負託を受けているというのは、議員にすべてお任せといっているわけではありません。医療の現場では、インフォームド・コンセントということが非常に重要になっています。きちっと説明を受け、理解し、治療方針に同意した上で、実際の治療に進むというわけです。政治もそうあって欲しいですよね。

 医療現場の、時間的余裕の無さを全く無視し、説明の時間を医療と認めるような保険体系を作らないまま、現場に説明ばかりを求める、厚生労働省や司法関係者の方々は、当然電気安全法のような法律の制定の仕方や施行過程には怒りをもって反対しますよね。

胃管

2006-02-18 | 医療・病気・いのち
 医療の分野では、以前ほどではないかもしれないが、経験則が幅をきかすことが多い。手術のやり方などは細かなところで、大学ごと、医局ごとの流儀なるものが存在した。情報社会の今では、その違いは少なくなってきたと思われ、標準化されてきたのは喜ばしいことだと思う。

 胃切除術の直後は、鼻を通して胃の中まで細いチューブが入れられている。目的は、手術後に吻合部や残った胃からの後出血が起こっていないかを確認すること、胃の中に溜まる胃液などを外に出し、吻合部に負担をかけないこと、術後の急性胃拡張を防ぐことなどである。

 このチューブを1週間近く入れておくことは以前は普通のことであった。しかし20年ほど前にお世話になった外科部長は、そんなに長く入れておく意義なしとの報告を見るや、翌日には抜く方針とした。駆け出しの私はそれが普通なのかと、他の病院に移ったとき、翌日に管を抜いていると見咎められたことがある。現在では、ほとんどの外科医が翌日には管を抜いていると思う。

 ただし、術後の栄養補給目的で入れている場合もある。その場合は、より細いチューブを入れ、その管からの栄養補給が不要となるまで入れておく。

ひと

2006-02-18 | 想い・雑感
 外科医として責任を持って仕事を行うには、手術の技量を磨くことは当然として、手術前、手術後の診断、管理に関しての知識と経験が求められる。

 例えば胃癌の手術を受ける方がおられれば、呼吸器系、循環器系、内分泌系、神経系など、胃以外に何らかの問題を抱えている方が多い。手術前にそのような異常の管理を行うとともに、胃癌自体の進行度もなるべく正確に診断をつけておく必要がある。

 手術の後には、様々な合併症が起こりうる。手術に伴う出血も少量で、縫合不全が無くても、肺炎や不整脈その他多くの合併症が起きる可能性がある。その合併症を極力予防するとともに、もし起こってもなるべく早期に診断し直ちに治療へ移行する必要がある。

 退院後も、手術に伴う障害を少しでも少なくするように、また再発がないかなどを定期的に見ていく必要がある。

 一人の方の治療を完遂するには、多くのことを考える必要がある。

 そのような知識と経験を積み重ねようと、いろいろ工夫をしてきた。でもそれでも良い医師にはなれない。治療を受ける「人」を、「心」見つめ無ければならない。道は遠いなぁ。 

危機管理

2006-02-17 | 想い・雑感
 トリノオリンピックで、原田選手が20cmに泣いたと聞いたとき、おとぼけをまたやってしまったと思った。スポーツはルールという共通の土俵の上で戦うものである以上、それをはずれていたのであれば、最初から戦う資格が無いであろう。

 しかし、コーチがそれを咎めて、日本に帰れといったとの報道を見て、それは違うだろうとも感じた。オリンピックという場に立てば、そして特に戦いの前になれば、選手はかなりの緊張を強いられるであろう。それまでのいろいろな苦労や努力を思い浮かべたりもするだろう。過去のいやな記憶を思い出したりもするだろう。その選手の状態を客観的に見てあらゆる面でサポートしてあげるために、役員やコーチがいるのでは無いのだろうか。それを原田選手個人の責任にしてしまって良いはずがない。

 医療現場でもリスクマネージメント(危機管理)がよく話題になる。すべての領域でそうであろうが、人間は過ちを犯すものであるという前提に立ち、リスクを減らすためのシステムを作り上げる必要がある。それでもぽっかりと空いた穴をいくつもすり抜けて、大きな事故は起こってしまうことがあるのである。

 オリンピックに参加するのを国を挙げての行事と考えるならば、ルール違反を犯すというようなリスクに対しては、関係者をあげて、それが起こらないようなシステムを作るべきであろう。それなくして、選手個人のみを責めるというのは、有る意味卑怯な行為であろう。

 ここ数年、自己責任という言葉を良く聞く。確かにそういう面も有るだろう。しかし、それが上に立つものや、為政者の責任逃れに利用されるとしたら、大問題である。

ディスポ製品

2006-02-16 | 想い・雑感
 世の中様々な製品のリサイクルが試みられ、循環型社会を目指している面も見られる。しかし、医療現場は使い捨てのオンパレード。

 昔子供の頃の予防接種は、ガラスの注射器に使い回しの針。その後血液を介した様々な感染症の問題が明らかとなり、使い捨ての時代に。

 注射器、針、手袋、ガウン、胃管、メス、自動縫合器、などなど、びっくりするくらい使い捨て。感染の危険を排除しつつ、もう少しリサイクルする術は無いのであろうか。

 あーモッタイナイ!!

胃癌からの肝転移

2006-02-16 | 医療・病気・いのち
 胃や大腸から流れ出ていく血液のほとんどすべては、肝臓に流れ込みます。ですから、消化管にできた癌から血液の流れに乗って転移を起こすときには、肝臓への転移が多く見られます。

 大腸から肝臓へ転移を起こした場合は、転移巣の個数が少なかったり、肝臓の一所に集中して現れたりすることが比較的多いようです。そこで、肝臓以外に転移がない可能性が高ければ、手術で転移巣を取ることにより、予後の改善がかなり期待できます。これは発表されてきた多くの論文で検証されているところです。

 一方、胃癌からの転移の場合は、肝臓の広い範囲に多発することが多く、手術の適応となることはあまりありません。その際には、抗癌剤の全身投与や、場合によっては抗癌剤を直接肝臓へ行く動脈へ送り込む動注療法を行うことになりますが、予後はかなり厳しいことが多いようです。

 でも中には、手術可能な方もおられます。かなりの進行胃癌で胃全摘を施行した○□さんは、術後1年3ヶ月で、肝臓の後下区域への再発を認めました。抗癌剤の内服で3ヶ月様子を見ても、検査で他の領域に明らかな再発巣を認めず、ご相談の上肝切除を行いました。それから3年、抗癌剤を中止して1年たちましたが、現時点での再発は認めません。

 このような方は、胃癌では少ないのですが、人の体に個性があるように、同じ癌を患った方でも1人1人、症状の出方、進行度、再発の場所や形式などにも個性があります。私どもが病気の説明をさせていただくときは、どうしても全体の平均値的な内容になってしまいます。進行癌と医師から説明されても、それをそのまま自分のこと、あるいは家族のことと悲観するばかりでなく、希望をもって治療を選択していく、というのも生き方の一つだと感じます。

アロマセラピスト?

2006-02-15 | 想い・雑感
 私が診療を担当している方は主に消化器癌の方です。手術により完治する方も多いのですが、再発する方、手術自体ができない方など、癌により命を失う方も少なからずおられます。そのような方の最後を、より苦痛の少ないものにしていくという視点から、代替医療と言われるものにも期待しているし、取り入れたいとも考えています。
 代替医療としては指圧、鍼灸、マッサージ、音楽、動物など多くのものがあげられています。その中にアロマセラピーと言うものもあり、興味を持っています。
 そこで先日、近隣のデパート内に店を構えている、アロマ専門店なるものを覗いてみました。東京が本社というその店に近づくと、オープンスペースにあるにも関わらず、かなりの臭い(香り?)を周囲に発散していました。強いにおいが苦手な私は、一瞬たじろぎました。「この店の感覚は、間違いなく緩和ケアでは使えないよな。」しかし、アロマセラピスト検定の教科書なるものを見てみるという目的があるので店内へ。その教科書は店の片隅に2冊置いてありました。でも内容は、どんな種類のアロマがあるか等がほとんどで、やや失望しました。
 店として、医療機関との関係づくりに興味があるかを店員にお聞きしたところ、ほとんど意味が分からないと言う感じで、 医療との結びつく可能性など全く念頭にない様子でした。また7~8人その時に店員がいたと思いますが、その店にはアロマセラピストなるひとは1人もいないとのことでした。
 「この店は、アロマを香水の延長、商売の一つとしてしか考えておらず、セラピーと名の付くものとは無縁なんだな。」という感想。ホームページやブログを見ていると、志の高いアロマ関係者もおられるようですが、この程度の店が専門店として顔を利かしているようでは、代替医療として広く認知されるまでの道はまだまだ遠いと感じた次第です。

水風呂

2006-02-14 | 想い・雑感
 温泉、スーパー銭湯、ジムのお風呂などには、水風呂が併設されていることが多い。良く体を温めた後や、サウナに入った後などに、水風呂に入ると湯冷めしにくいような気はするのだが、体には良いのだろうか。

 あまり報道はされないが、高齢者を中心に入浴中の事故は、年間15000件近く有ると言われている。これは、温度の急激な変化により血圧が上昇する場合と、逆に長湯をしている内に血圧が低下し、意識がなくなったりする場合とがあるようだ。

 家庭に、熱い風呂が好きだったり、長湯が好きだったりする高齢者がいるところは、注意しておく必要がある。

 ところで、水風呂も急激な温度変化が起きると思われるのだが、そのための事故が有るか否かは、よく知らない。どなたかご存じの方はおられないだろうか。

目からうろこ

2006-02-12 | 想い・雑感
 疑問が一気に解決したとき、心に引っかかっていた問題が氷解したとき、勘違いしていた点がはっきりしたとき、などに目からうろこが落ちるという表現を使いますよね。

 でも、人間の目には、はなから鱗なんて有るわけ無いじゃないかって思いませんか。魚の鱗なんて、手についても、口に入っても違和感があるのに、目に付くなんて冗談じゃないですよね。

 鳥などには瞬膜があり、人間の場合も病気で瞬膜のような白い膜が見えることもあるようですが(私は見たこと無い)、そんな稀な病気からこんな一般的な言い回しが出てくるのも変だし。

 と思っていたら、もとは聖書にある、「目からうろこのようなものが落ち…」というところから出てきたみたいです。

 キリスト教徒を迫害する人物が神の怒りにふれ、目に出来た膜のようなもののために盲目になった。ところがキリストの弟子がその人物の目に手をかざしたところ、目からうろこのようなものが落ちて、視力を回復した。

 という話しから、何かをきっかけにして視界が晴れるような状況を、眼からうろこがおちると表現するようになったそうです。

 まさに私にとって、眼から鱗が落ちる話しでした。ちなみに、視力回復の御仁は、パウロだそうです。

鯨肉の在庫

2006-02-12 | 想い・雑感
 北大西洋における、調査捕鯨量の増加に伴い、鯨肉の在庫がだぶついているそうだ。この在庫をさばくために水産庁は販路の拡大を図りたいらしい。でもこの調査捕鯨というのは、そもそも何なんだろうか。不勉強のため、調査内容を目にした記憶が全くない。

 鯨肉と言えば、昔は学校給食の定番の一つであった。当時の育ち盛りの子供達にとって、大切なタンパク源であったのは確かであろう。欧米における捕鯨反対運動の盛り上がりから、食材として入ってこずに、知らないうちに高級食材の仲間入り。昔当たり前のように口にしていた人間にとって、わざわざ高いお金を払ってまで食べたいとは思わない。

 捕鯨反対を声高に叫ぶ人達は、欧米の環境保全団体の方達みたいだ。種の保存という意味では意義あることなのだろうが、環境保全にとってそれほどプライオリティーの高いものなのだろうか。自国の利益にのみ目を向け、京都議定書にもサインしない、大国のあり方を問うて行ったり、先進国のエネルギー利用の仕方を考えたりする方が、環境保全に向けては遙かにプライオリティーが高いような気がするのだが。

フィギュア・ペアの怜奈選手

2006-02-11 | 想い・雑感
 トリノ五輪で、フィギュア・ペアの米国代表として出場する、井上怜奈選手。小さな頃からスケートの練習に取り組み、父親はそれにいつも寄り添い応援していたそうです。しかし、父親は肺ガンのため46歳で他界。自身もそのすぐ後に肺ガンを患ったそうです。そのような苦難を乗り越えての、米国代表の獲得。心からの祝福を送りたいと思います。

 ただ気になったことは、父と子がほぼ同時期に肺ガンを患ったことです。それに怜奈選手のように、女性である上に20歳そこそこの年齢での発症というのは、比較的珍しいのではないでしょうか?どうしても環境要因が大きく関わっていた可能性を感じてしまうのです。

 父親は愛煙家?住んでいた場所は?よく行った場所は?などなど。特に最近よく話題に出てくる、アスベストなんかも気になりませんか?