へなちょこの日々

プラナリア飼育記録から始まったブログ。

3月に読んだ本(3)

2017-04-01 13:50:00 | 
タクシー運転手が教える秘密の京都タクシー運転手が教える秘密の京都感想図書館本。題名を見て「タクシー運転手ならではの穴場観光案内? ならではの京都の裏事情? こんな客がいましたよ話? もしや浮「話?」全部を内包したエッセイでした。元タクシー運転手であったノンフィクションライターの著者は、法律緩和によって変化したタクシー業界をこの目で確かめようと、30年ぶりに業界と京都に戻る。タクシー利用者が減り、タクシーの台数は増える。月40万を売り上げないと手取り17万には届かないが、いちばんの書入れ時の4月でもそれはぎりぎり。厳しい現状を訴える一方、エンタメ性もあり、軽い読み口。読了日:03月07日 著者:矢貫 隆
ダ・ヴィンチ 2017年1月号ダ・ヴィンチ 2017年1月号感想図書館本。投票したBOOK OF THE YEAR 2016の結果を見ていなかったなあ、と。まあ売れ筋の本が見事にランクイン。漫画1位が「3月のライオン」なのはうれしいです。小説では、私の投票したのは1作だけ、四十何位にランクイン。そしてその作品に私のコメントが使われていました。だいぶ編集されてそっけない感じでしたが。(○才・女性)とコメントの後ろにあるのを見て、これが私のことなのかと不思議な感覚になりました。匿名性の海で、自分が記号になったような。読了日:03月06日 著者:
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)感想図書館本。いつか手に取りたいと思っていた本が、おすすめコーナーにあったので。小さなフレンチビストロを舞台にした、日常短編ミステリ。後味すっきり。レギュラーのスタッフたちもくどくない。なのでサクッと楽しく読めました。なんか軽い気もするけど、短編だからしかたないか。読んでたらワインが飲みたくなります。注意。しかし人に作らせた料理を自分が作ったように婚約者に出す女ってどうなん? 絶対ばれるやん。さておき、ロードバイクに歌舞伎にフレンチ。近藤さんの引き出しはいくつあるやら。読了日:03月05日 著者:近藤 史恵
差別語からはいる言語学入門差別語からはいる言語学入門感想図書館本。非常に興味深いタイトルなんだけれど、読み始めてうーん?? 著者の文章は非常に難解というか回りくどいというか、頭に入って来ないのです。かつ、論じるところの「差別には言葉ありき(言葉のないところには差別は生まれない)」や「漢字は非民主主義的言語である」というのも納得いかない。ということで途中から斜め読み。ことばが対象を中立的に描くだけでなく、モノの見方、評価を含んでいる…という記述には納得。差別語には方言性がある、というのはなるほどと思いながらも複雑。だからどうするのがいい、という結論は出ないなあ。読了日:03月04日 著者:田中 克彦
はっぴぃさんはっぴぃさん感想図書館本。ストーリー自体はわかりやすくそれこそハッピーなんだけれど、すごく意味深な街の絵…。なんでこの状況? このお願いの裏には、実は深い深い闇があるんじゃないのかと勘ぐってしまうけど、色々解釈するのは野暮な気がする。荒井さんが描いたままを受け取り、感じることがこの本の(ひょっとしたらあらゆる本の)読み方なんだ。読了日:03月03日 著者:荒井 良二
村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ感想図書館本。とてもよかった。「現代を切りとる、あなたの視点」というテーマで村上春樹やその作品群を底辺において執筆された、現代を担う(物心ついたころには村上春樹が文学の中にあたりまえのようにあった年代の)作家たちの12の短編。村上春樹へのオマージュ、にひかれたわけではなくただ単に戌井昭人の小説が読みたかったから借りたのだけれど、ほかのどの作品も短いながらも読み応えがあった。半分以上初読み作家さんだったので、他の著作も追ってみたい。読了日:03月03日 著者:青山 七恵,藤野 可織,村田 沙耶香,淺川 継太,谷崎 由依,中山 智幸,羽田 圭介,戌井 昭人,加藤 千恵,荻世 いをら,松田 青子,片瀬 チヲル
3月の京都3月の京都感想図書館本。椿の表紙がかわいいです。椿のお寺霊鑑寺と源平桃の首途八幡宮。お祭りはやはりひな祭り関係が多い。今回はグルメ情報が非常に気になりました笑。北野天満宮付近の中国料理「糸仙」の春巻き、「豊しげ」の行楽弁当。祇園小石のパフェとpooh's?...cafeのベリーベリーワッフル! 亀廣保の干菓子「貝づくし」のきれいなこと! 淡交社(本書の出版元)のブックギャラリーも行ってみたい。読了日:03月03日 著者:
SAVVY(サヴィ) 2017年 04 月号 [雑誌]SAVVY(サヴィ) 2017年 04 月号 [雑誌]感想図書館で。お店の看板動物さんたちや動物園・水族館のアイドル動物を特集。表紙の秋田犬、いい顔してるな~。まだ生後半年(取材時。現在8ヶ月)ですってよ、奥様! うちからはアクセスの難しいところが多いですが、大阪・中津の自費出版の店「シカク」は行ってみたいな。姫路のヤギに会えるお店(宿だったかな?)もなかなか。須磨水族館の細長い筒の中に犇くアナゴに目をつけるとは記者さん、わかってらっしゃる。神戸はパンダ1頭になっちゃって久しいね…。このタンタンさん、ほかのパンダと一味違う(なんか手足が短くて毛が長い)ので必見。読了日:03月03日 著者:
地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!感想図書館本。旅行すると、その土地のスーパーに行って鮮魚コーナーで驚いたり、地元メーカーのお菓子を買うのが楽しみの一つであったりします。そんなわけで、私から見るとこの本はちょっとやっつけっぽいというか…中部より西は「ザ・ご当地」という感じの食材・メニューを紹介しているのに、北関東や東北は…orz いや、探したらあるから! スーパーにももっと「ここだけ」のん売ってるから! って思ったけど、季節も関係しているのかもしれませんね。取材費もらって、1回の旅行で何箇所も鰍ッ持ちで取材する限界か。読了日:03月01日 著者:森井 ユカ
体は全部知っている体は全部知っている感想もうよしもとばななは卒業した(という書き方をすると、彼女の作品を好きな人に対してすごく傲慢な感じになってしまうけれど、本当にそういう感覚なんだから仕方がない)けれど、この短編集のいくつかの話は本当に好き。安西水丸氏のエッセイに曲が出てきて思い出した「サウンド・オブ・サイレンス」、題名が内容にこんなにぴったりな話ってなかなかない。出てくる替え歌も好きで歌ってしまう。おじいちゃんのふんどしー。あと「おやじの味」「小さな魚」も好き。「ボート」は胸が苦しくなるほど切ない。「西日」「ミイラ」は本当に嫌い。読了日:03月01日 著者:吉本 ばなな
青山の青空 (新潮文庫)青山の青空 (新潮文庫)感想図書館の書庫にしまわれていた。「猫なんて!」に掲載の、水丸氏の動物嫌いエッセイが面白くて、それが収録されているのを取り寄せました。おそらく80年代、いろいろな所に書いたエッセイをまとめたもの。最初のほうに掲載されているのはちょっと冗談ぽく書かれたもの、本の後半に行くに従い水丸氏の内面をそのまま書いているものが多くドキッとした。描かれる絵そのままに、親しみやすくコケティッシュなほどお茶目な文章。その中でも確固たるこだわり(美学というべきか)が光る。暖かな公園で、また夜更けに軽い酒を飲みながら読みたくなる本。読了日:03月01日 著者:安西 水丸
読書メーター



最新の画像もっと見る

コメントを投稿