小川洋子集大成な「琥珀のまたたき」はファンなら必読。
絵本のおすすめは「きょうりゅうのかいかた」。
こうの史代の漫画を久々に再読、やはりよい。
シドニアの騎士が堂々完結。うれしいようなさみしいような。
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:3668ページ
ナイス数:1015ナイス
旅の窓の感想
図書館本。「深夜特急」の続きが読みたくて図書館に借りに行ったけど所望の巻は貸し出し中orz で、隣にあったこの本を借りてきました。見開き1ページに、沢木さんが旅先でであった心動かされるワンショットの写真と文章。写真は小さめで、帯にあるように「車窓から覗き見た風景」のように見え、サイズは小さくても沢木さんの文章同様臨場感にあふれています。「私は写真の専門家ではない」と謙遜する沢木さんだけど、とてもいい写真ばかり。とくに人物、その仲でも子ども達の笑顔が最高。「凍」の舞台、ギャチュンカンも収録されていて感激。
読了日:11月28日 著者:沢木耕太郎
シドニアの騎士(15)<完> (アフタヌーンKC)の感想
はあ、終わってしまった…。これ以上ない、というくらいなハッピーエンドで何よりですが、もうこの世界観の物語を読めないのかと思うとさみしい。つむぎはつむぎで、星白にあらず。私は触手系女子が好きだったのにぃ~。まあつむぎが幸せそうだからいいか。ゆはたのその後にはびっくり!弦打は、最後まで弦打でした。わはーい。続編や番外編も期待できる終わり方だけど、潔くここで完結するのがシドニアらしいかと。
読了日:11月23日 著者:弐瓶勉
わたくし率 イン 歯ー、または世界の感想
アイデンティティを得ようと(または捨てようと)せんが為の、外から見ればひたすらな狂気だが、こうあるべきという形而上のなかで自己は解体され分裂し、圧涛Iな口語体の言葉に押し流され、妄想として再統合されていく。文法を無視しているのに(いるからこその)こんなに完璧な表現を見せられては、感想といえども文章を書くのが浮ュなる。現実との対峙~過去のトラウマのあたりは、とげとげしすぎて痛々しくて、それまでとのギャップを感じてしまった。
読了日:11月21日 著者:川上未映子
東京23話 (一般書)の感想
図書館本。読友さんのレヴューから興味を持って。東京の23区それぞれ(や、区の特徴的な建物など)が主人公となり、自分の区の歴史を紹介してくれます。いやー、見事にそれぞれの区に人格が備わっていますね。素晴らしい書き分け。東京に土地勘がないけれど楽しめました。巻末の地図付き案内も良い。カバーもかわいい。ただ時事ネタが多いので新鮮なうちに読んだほうがいい本かと。
読了日:11月16日 著者:山内マリコ
さんさん録 (2) (ACTION COMICS)の感想
あっという間に2巻も読んでしまった。やっぱり乃菜ちゃんかわいいぜ。大人はみんな、割り切れない色々な感情を抱えて、それでも日々日常を生きる。白黒はっきりつけることだけが解決じゃないよね。物語としては、うまく盛り上げて、落としどころよく完結した感じ。みなさんに幸せが訪れますように。カバー下も素敵。
読了日:11月16日 著者:こうの史代
さんさん録 (1) (ACTION COMICS)の感想
奥さんをなくされた参さんが、奥さんが残してくれた手帳を駆使して息子家庭で主夫として切り盛りを始める。じんわりほのぼの&毎回「あちゃー」と苦笑いしたくなるオチがいい。不気味な孫の乃菜ちゃんがかわいい。なめくじ、私もひそかに飼って見たい・・・。木蓮、「長い道」にも出てきましたね。こうのさんお気に入りの花なんですね。私も好きです。
読了日:11月16日 著者:こうの史代
長い道 (Action comics)の感想
友人に貸していた本が戻ってきたので、7年ぶりの再読。金なし愛もなし、しかも酔っ払った父同士の計略で結婚した夫婦、荘介と道。常識で考えたら相当な修羅場が展開されるはずなのだが、なんともほんわかした日常。不思議な味わいのあるこうのさんの漫画の中でもダントツに味わい深い作品です。風景や季節、町に対するこうのさんの愛情があふれるようなタッチで1コマ1コマ眺めているだけでも飽きない。憎めないキャラだけど荘介はやっぱりごめんだな~と思ってしまうのは私が女だからで、男性目線で読むと道みたいな女は「ない、ない」なのかな?
読了日:11月16日 著者:こうの史代
エマ (2) (Beam comix)の感想
図書館本。あああ、3巻が手元にない状態で読むべきではなかった…先が気になりすぎて困ります。 つかの間の幸せ、そして別離。ケリー先生とのお別れがこんなにも早く来てしまうなんて・・・残念です。ハキム、苦手なキャラだと思っていたけど少し見直した。エマの過去譚には涙が出そうになりました。どうか幸せな結末をください~~~~
読了日:11月16日 著者:森薫
全国飲食チェーン本店巡礼 ~ルーツをめぐる旅~の感想
図書館本。飲食チェーン店の1号店をひたすら紹介する本。しかしどの店も開業からだいぶ年月が経っているからか、「1号店ならでは」という特徴を残している店は少ない。なので、ほとんどの店について、開業当時の様子や由来にページを割いている。それはそれで面白いけど。サイゼリヤと、びっくりドンキーの前衛である「べる」の記事が面白かった。
読了日:11月15日 著者:BUBBLE-B
高速道路車窓鑑賞ガイド 東名&名神高速道路編の感想
図書館本。東名~名神の550キロ(東京料金所から西宮料金所まで)で見られる特徴的な風景。気軽に読めるけど、かなり本格的に取材したんだなあ、と感動。見覚えがあるのは119番以降かな。カントリーサインギャラリー(「ここから○○市」の看板)が好きです。
読了日:11月15日 著者:高橋満,阿部昌也
逃北―つかれたときは北へ逃げますの感想
面白かった。能町さんのゆるっとした絵や文が好き。図書館の書架を眺めていて偶然出会った本。「つかれたときは北へ逃げます」って、最初えええなんで? だったけど、読み終わった今はなんとなく、わかる。能町さんはアイデンティティの確保のためという要素が大きいけど、私がしんどいときにャWティブなよりも暗い小説に癒されるような感覚もあるのかな。しかし落ち込んでいるところに曇天の「さいはて」に行ったら私は●にたくなってしまうかも…。でも「北」は暗い要素だけじゃないものね。ノシャップ寒流水族館に行きたくなりました。
読了日:11月15日 著者:能町みね子
まいにちトースト (Rucola Books)の感想
図書館本。物心ついた頃から、朝ごはんはたいがいトーストでした。そのせいで、今でも腹持ち悪いのに朝ごはん=トーストが定着。ええ、ほぼ毎日食べてますよ。そしておつまみにもよく食べますよ。小学校の頃の定番、「バター+蜂蜜」も、最近おつまみで私がよくやる「チーズ+塩胡椒」も載っていた。コンデンスミルク缶で作るキャラメルクリーム、前々から作ってみたいと思ってはいるけど・・・1缶食べきる自信がない。(ミルクジャムですら、いつも中途半端に残ってしまうし。) 見ているとおなかが減る1冊です。
読了日:11月12日 著者:たかはしみき
きょうりゅうのかいかた (岩波の子どもの本 カンガルー印)の感想
とってもたのしい絵本。動物が好きなきょうだい、「もっとおおきなもの(犬とか猫とか)が飼いたいなあ」と思っていたらお父さんが「きょうりゅうの子どもをもらってきました」。小さなサイズの絵本だけれど、大きなブロントサウルスの「どん」の魅力がいっぱいつまった、夢のある絵本です。1983年初版。長く読み継がれているのに納得。
読了日:11月12日 著者:くさのだいすけ
もくもくやかん (講談社の創作絵本)の感想
いつもながらにかがくいさんの絵本は不思議テイスト。なるほど、やかんたちよありがとう。
読了日:11月12日 著者:かがくいひろし
琥珀のまたたきの感想
小川洋子の集大成、といいたくなるような小説だった。残りページ数に従い、物語の温度も上下する様も見事。ゆがんで大きく育ってしまった闇を、こんなにも甘く、優しく、静かにあたためられるのは小川洋子の小説以外にない。自己や周りの変化を受け入れ、また自らそこへ身をゆだねたきょうだいたちとは違い、変化や成長をおそれ、壁の内側にしかいられなかった琥珀。なんと静かなピーターパンだろう。人間関係に疲れたときに、またこの本を開きたくなることだろう。図書館で借りたが、そばに置きたい1冊となった。
読了日:11月9日 著者:小川洋子
下戸は勘定に入れませんの感想
図書館本、お酒が出てくる連作ミステリということでわくわくして借りたけど1話で断念。これって続編なの?と思うような唐突な始まり、魅力のない主人公、下世話な題材。好きになれません。すらすらと読みやすい文章だけに、残念。
読了日:11月9日 著者:西澤保彦
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)の感想
旅は乾いたシルクロードへ。長旅の疲れか寒さのせいか、イライラする沢木さんに同調したか、今までのようなワクワク感なく読み進めた。一晩の豪華ディナーをおごってもらうための画策とかペルシャ市場の時計を半額以下に値切る場面は読んでいて不愉快な気持ちにすらなったが、それは沢木さん自身も振り返ってそうだったようで。今まで以上に「旅ってなんだろう」と思わされた1巻でした。
読了日:11月9日 著者:沢木耕太郎
風の感想
図書館本。書架を眺めていて、装丁に魅かれて手に取った。開いてみると見返しに載っているショートショートにぐっと来て、借りました。3篇が3篇とも、なきわらいのようなさみしい話、読んでいてざらざらした。感想を書くのが難しい。おもしろい表現に出会えたのは感謝。「ああいう人たちは、いったんミーアキャットの家族に入らせてもらって、かわいいってことがということだか一から勉強してくればいい」(p61)
読了日:11月9日 著者:青山七恵
大日本天狗党絵詞 1 (アフタヌーンKC)の感想
図書館本。めくるめく黒田硫黄ワールド。本を開いたとたんに、作者の作った天狗の世界観に引きずり込まれる。現代に生きるには非力な天狗たち(でもえらそう)がかわいい。アイデンティティを求める主人公しのぶが救われる結末は来るのか。おじさんの正体は? 続きが気になって仕方ないけど、図書館には1巻しか蔵書がないってどうなの。
読了日:11月9日 著者:黒田硫黄
秋の牢獄の感想
図書館本。11月7日に読むべし、と聞いて。なんとか期日に読めました。表題作含め3作、どれも「牢獄」という言葉がキーワード。どの話も浮ュ、後味が悪いが、そのざらっとした余韻まで楽しむ本なのでしょう。人外な力に迄Mされるが、本当に浮「のは怪異ではなく人間。表題作は以前漫画で読んだ「All You Need Is Kill」にも似通う設定だけれど、「死」が繰り返しのキーではないので、絶望感がない…わけではない。
読了日:11月8日 著者:恒川光太郎
エマ (1) (Beam comix)の感想
図書館本。「乙嫁~」から森さん作品を追って。18世紀末ロンドンのメイドのエマさんが主人公。「乙嫁」とは雰囲気違って、なんともまったりと話は進みます。とにかくエマさん、もてもてや~。しかし過去になにがあったの。気になるわ。
読了日:11月6日 著者:森薫
母がしんどいの感想
中古TSUTAYAで立ち読み。ううー、読んでいて私まで動悸がしてきた。しんどい身内と縁を切るってものすごくエネルギーがいることでしょう。とはいえ、こんな本を出せるまでになったということは、永子さんが毒親を吹っ切れたということなのでしょうね。一発目に、よい精神科医に出会えてよかったですね。これからは一般論なんて気にせず、人生楽しんでくださいね!
読了日:11月1日 著者:田房永子
SAVVY(サヴィ) 2015年 12 月号 [雑誌]の感想
図書館で。特集は「関西日帰り旅」。うん、秋はふらりとどこかに行きたくなるね。大阪に住んでいると奈良も京都も神戸も行き放題のはずなのに、なかなか重い腰が上がらないんだ。貴船に温泉施設ができたようなので行ってみたいけど、これからの時期、ものすごく混むよね~(←と、これが腰が重い理由)。わが町も載っていてびっくり。最近おしゃれな町家カフェとか雑貨屋が増えたからね。私もよくぶらぶらしています。
読了日:11月1日 著者:
おきたらごはん (福音館の科学シリーズ)の感想
図書館立ち読み。ふごー、なんとかわいい一瞬をとらえるの、岩合さん! 写真だけでなく、文も定型文だけど言葉のチョイスがいいから飽きないし、逆にいいリズムになっている。睡眠と食事は大切ですね。私もこれからもよく食べよく寝ます。
読了日:11月1日 著者:岩合光昭
読書メーター
絵本のおすすめは「きょうりゅうのかいかた」。
こうの史代の漫画を久々に再読、やはりよい。
シドニアの騎士が堂々完結。うれしいようなさみしいような。
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:3668ページ
ナイス数:1015ナイス
旅の窓の感想
図書館本。「深夜特急」の続きが読みたくて図書館に借りに行ったけど所望の巻は貸し出し中orz で、隣にあったこの本を借りてきました。見開き1ページに、沢木さんが旅先でであった心動かされるワンショットの写真と文章。写真は小さめで、帯にあるように「車窓から覗き見た風景」のように見え、サイズは小さくても沢木さんの文章同様臨場感にあふれています。「私は写真の専門家ではない」と謙遜する沢木さんだけど、とてもいい写真ばかり。とくに人物、その仲でも子ども達の笑顔が最高。「凍」の舞台、ギャチュンカンも収録されていて感激。
読了日:11月28日 著者:沢木耕太郎
シドニアの騎士(15)<完> (アフタヌーンKC)の感想
はあ、終わってしまった…。これ以上ない、というくらいなハッピーエンドで何よりですが、もうこの世界観の物語を読めないのかと思うとさみしい。つむぎはつむぎで、星白にあらず。私は触手系女子が好きだったのにぃ~。まあつむぎが幸せそうだからいいか。ゆはたのその後にはびっくり!弦打は、最後まで弦打でした。わはーい。続編や番外編も期待できる終わり方だけど、潔くここで完結するのがシドニアらしいかと。
読了日:11月23日 著者:弐瓶勉
わたくし率 イン 歯ー、または世界の感想
アイデンティティを得ようと(または捨てようと)せんが為の、外から見ればひたすらな狂気だが、こうあるべきという形而上のなかで自己は解体され分裂し、圧涛Iな口語体の言葉に押し流され、妄想として再統合されていく。文法を無視しているのに(いるからこその)こんなに完璧な表現を見せられては、感想といえども文章を書くのが浮ュなる。現実との対峙~過去のトラウマのあたりは、とげとげしすぎて痛々しくて、それまでとのギャップを感じてしまった。
読了日:11月21日 著者:川上未映子
東京23話 (一般書)の感想
図書館本。読友さんのレヴューから興味を持って。東京の23区それぞれ(や、区の特徴的な建物など)が主人公となり、自分の区の歴史を紹介してくれます。いやー、見事にそれぞれの区に人格が備わっていますね。素晴らしい書き分け。東京に土地勘がないけれど楽しめました。巻末の地図付き案内も良い。カバーもかわいい。ただ時事ネタが多いので新鮮なうちに読んだほうがいい本かと。
読了日:11月16日 著者:山内マリコ
さんさん録 (2) (ACTION COMICS)の感想
あっという間に2巻も読んでしまった。やっぱり乃菜ちゃんかわいいぜ。大人はみんな、割り切れない色々な感情を抱えて、それでも日々日常を生きる。白黒はっきりつけることだけが解決じゃないよね。物語としては、うまく盛り上げて、落としどころよく完結した感じ。みなさんに幸せが訪れますように。カバー下も素敵。
読了日:11月16日 著者:こうの史代
さんさん録 (1) (ACTION COMICS)の感想
奥さんをなくされた参さんが、奥さんが残してくれた手帳を駆使して息子家庭で主夫として切り盛りを始める。じんわりほのぼの&毎回「あちゃー」と苦笑いしたくなるオチがいい。不気味な孫の乃菜ちゃんがかわいい。なめくじ、私もひそかに飼って見たい・・・。木蓮、「長い道」にも出てきましたね。こうのさんお気に入りの花なんですね。私も好きです。
読了日:11月16日 著者:こうの史代
長い道 (Action comics)の感想
友人に貸していた本が戻ってきたので、7年ぶりの再読。金なし愛もなし、しかも酔っ払った父同士の計略で結婚した夫婦、荘介と道。常識で考えたら相当な修羅場が展開されるはずなのだが、なんともほんわかした日常。不思議な味わいのあるこうのさんの漫画の中でもダントツに味わい深い作品です。風景や季節、町に対するこうのさんの愛情があふれるようなタッチで1コマ1コマ眺めているだけでも飽きない。憎めないキャラだけど荘介はやっぱりごめんだな~と思ってしまうのは私が女だからで、男性目線で読むと道みたいな女は「ない、ない」なのかな?
読了日:11月16日 著者:こうの史代
エマ (2) (Beam comix)の感想
図書館本。あああ、3巻が手元にない状態で読むべきではなかった…先が気になりすぎて困ります。 つかの間の幸せ、そして別離。ケリー先生とのお別れがこんなにも早く来てしまうなんて・・・残念です。ハキム、苦手なキャラだと思っていたけど少し見直した。エマの過去譚には涙が出そうになりました。どうか幸せな結末をください~~~~
読了日:11月16日 著者:森薫
全国飲食チェーン本店巡礼 ~ルーツをめぐる旅~の感想
図書館本。飲食チェーン店の1号店をひたすら紹介する本。しかしどの店も開業からだいぶ年月が経っているからか、「1号店ならでは」という特徴を残している店は少ない。なので、ほとんどの店について、開業当時の様子や由来にページを割いている。それはそれで面白いけど。サイゼリヤと、びっくりドンキーの前衛である「べる」の記事が面白かった。
読了日:11月15日 著者:BUBBLE-B
高速道路車窓鑑賞ガイド 東名&名神高速道路編の感想
図書館本。東名~名神の550キロ(東京料金所から西宮料金所まで)で見られる特徴的な風景。気軽に読めるけど、かなり本格的に取材したんだなあ、と感動。見覚えがあるのは119番以降かな。カントリーサインギャラリー(「ここから○○市」の看板)が好きです。
読了日:11月15日 著者:高橋満,阿部昌也
逃北―つかれたときは北へ逃げますの感想
面白かった。能町さんのゆるっとした絵や文が好き。図書館の書架を眺めていて偶然出会った本。「つかれたときは北へ逃げます」って、最初えええなんで? だったけど、読み終わった今はなんとなく、わかる。能町さんはアイデンティティの確保のためという要素が大きいけど、私がしんどいときにャWティブなよりも暗い小説に癒されるような感覚もあるのかな。しかし落ち込んでいるところに曇天の「さいはて」に行ったら私は●にたくなってしまうかも…。でも「北」は暗い要素だけじゃないものね。ノシャップ寒流水族館に行きたくなりました。
読了日:11月15日 著者:能町みね子
まいにちトースト (Rucola Books)の感想
図書館本。物心ついた頃から、朝ごはんはたいがいトーストでした。そのせいで、今でも腹持ち悪いのに朝ごはん=トーストが定着。ええ、ほぼ毎日食べてますよ。そしておつまみにもよく食べますよ。小学校の頃の定番、「バター+蜂蜜」も、最近おつまみで私がよくやる「チーズ+塩胡椒」も載っていた。コンデンスミルク缶で作るキャラメルクリーム、前々から作ってみたいと思ってはいるけど・・・1缶食べきる自信がない。(ミルクジャムですら、いつも中途半端に残ってしまうし。) 見ているとおなかが減る1冊です。
読了日:11月12日 著者:たかはしみき
きょうりゅうのかいかた (岩波の子どもの本 カンガルー印)の感想
とってもたのしい絵本。動物が好きなきょうだい、「もっとおおきなもの(犬とか猫とか)が飼いたいなあ」と思っていたらお父さんが「きょうりゅうの子どもをもらってきました」。小さなサイズの絵本だけれど、大きなブロントサウルスの「どん」の魅力がいっぱいつまった、夢のある絵本です。1983年初版。長く読み継がれているのに納得。
読了日:11月12日 著者:くさのだいすけ
もくもくやかん (講談社の創作絵本)の感想
いつもながらにかがくいさんの絵本は不思議テイスト。なるほど、やかんたちよありがとう。
読了日:11月12日 著者:かがくいひろし
琥珀のまたたきの感想
小川洋子の集大成、といいたくなるような小説だった。残りページ数に従い、物語の温度も上下する様も見事。ゆがんで大きく育ってしまった闇を、こんなにも甘く、優しく、静かにあたためられるのは小川洋子の小説以外にない。自己や周りの変化を受け入れ、また自らそこへ身をゆだねたきょうだいたちとは違い、変化や成長をおそれ、壁の内側にしかいられなかった琥珀。なんと静かなピーターパンだろう。人間関係に疲れたときに、またこの本を開きたくなることだろう。図書館で借りたが、そばに置きたい1冊となった。
読了日:11月9日 著者:小川洋子
下戸は勘定に入れませんの感想
図書館本、お酒が出てくる連作ミステリということでわくわくして借りたけど1話で断念。これって続編なの?と思うような唐突な始まり、魅力のない主人公、下世話な題材。好きになれません。すらすらと読みやすい文章だけに、残念。
読了日:11月9日 著者:西澤保彦
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)の感想
旅は乾いたシルクロードへ。長旅の疲れか寒さのせいか、イライラする沢木さんに同調したか、今までのようなワクワク感なく読み進めた。一晩の豪華ディナーをおごってもらうための画策とかペルシャ市場の時計を半額以下に値切る場面は読んでいて不愉快な気持ちにすらなったが、それは沢木さん自身も振り返ってそうだったようで。今まで以上に「旅ってなんだろう」と思わされた1巻でした。
読了日:11月9日 著者:沢木耕太郎
風の感想
図書館本。書架を眺めていて、装丁に魅かれて手に取った。開いてみると見返しに載っているショートショートにぐっと来て、借りました。3篇が3篇とも、なきわらいのようなさみしい話、読んでいてざらざらした。感想を書くのが難しい。おもしろい表現に出会えたのは感謝。「ああいう人たちは、いったんミーアキャットの家族に入らせてもらって、かわいいってことがということだか一から勉強してくればいい」(p61)
読了日:11月9日 著者:青山七恵
大日本天狗党絵詞 1 (アフタヌーンKC)の感想
図書館本。めくるめく黒田硫黄ワールド。本を開いたとたんに、作者の作った天狗の世界観に引きずり込まれる。現代に生きるには非力な天狗たち(でもえらそう)がかわいい。アイデンティティを求める主人公しのぶが救われる結末は来るのか。おじさんの正体は? 続きが気になって仕方ないけど、図書館には1巻しか蔵書がないってどうなの。
読了日:11月9日 著者:黒田硫黄
秋の牢獄の感想
図書館本。11月7日に読むべし、と聞いて。なんとか期日に読めました。表題作含め3作、どれも「牢獄」という言葉がキーワード。どの話も浮ュ、後味が悪いが、そのざらっとした余韻まで楽しむ本なのでしょう。人外な力に迄Mされるが、本当に浮「のは怪異ではなく人間。表題作は以前漫画で読んだ「All You Need Is Kill」にも似通う設定だけれど、「死」が繰り返しのキーではないので、絶望感がない…わけではない。
読了日:11月8日 著者:恒川光太郎
エマ (1) (Beam comix)の感想
図書館本。「乙嫁~」から森さん作品を追って。18世紀末ロンドンのメイドのエマさんが主人公。「乙嫁」とは雰囲気違って、なんともまったりと話は進みます。とにかくエマさん、もてもてや~。しかし過去になにがあったの。気になるわ。
読了日:11月6日 著者:森薫
母がしんどいの感想
中古TSUTAYAで立ち読み。ううー、読んでいて私まで動悸がしてきた。しんどい身内と縁を切るってものすごくエネルギーがいることでしょう。とはいえ、こんな本を出せるまでになったということは、永子さんが毒親を吹っ切れたということなのでしょうね。一発目に、よい精神科医に出会えてよかったですね。これからは一般論なんて気にせず、人生楽しんでくださいね!
読了日:11月1日 著者:田房永子
SAVVY(サヴィ) 2015年 12 月号 [雑誌]の感想
図書館で。特集は「関西日帰り旅」。うん、秋はふらりとどこかに行きたくなるね。大阪に住んでいると奈良も京都も神戸も行き放題のはずなのに、なかなか重い腰が上がらないんだ。貴船に温泉施設ができたようなので行ってみたいけど、これからの時期、ものすごく混むよね~(←と、これが腰が重い理由)。わが町も載っていてびっくり。最近おしゃれな町家カフェとか雑貨屋が増えたからね。私もよくぶらぶらしています。
読了日:11月1日 著者:
おきたらごはん (福音館の科学シリーズ)の感想
図書館立ち読み。ふごー、なんとかわいい一瞬をとらえるの、岩合さん! 写真だけでなく、文も定型文だけど言葉のチョイスがいいから飽きないし、逆にいいリズムになっている。睡眠と食事は大切ですね。私もこれからもよく食べよく寝ます。
読了日:11月1日 著者:岩合光昭
読書メーター
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